すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534056610

感想・レビュー・書評

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  • ・世の中には理解出来ないことに直面したら
    「わからない」「わかりたくない」の人に分かれる
    「わかりたくない」になるとマズく、理解することを拒否してしまう
    ・客観的事実にもとずき、自分の考えを変えれる人と、事実よりも自分の意見の方が大事な人(バカ)の2種の人間が存在する
    ・バカは知りたくないことに耳を貸さない、だから話が通じない
    ・人は誰でもバカになりうる
    ・「感想」ではなく、「案」を出せ
    ・動いているものが接触したら、摩擦が起きるのは自然の法則であり、礼儀とはこの摩擦を緩和する為の潤滑油である
    ・議論のうまい人は、議論のゴールの確認から始める


  • 客観的事実に基づいて自分の考えを変えられる人と事実よりも自分の見えているものの方が大事な人の2種類に分かれる。
    後者のことをバカと呼んでもいいかもしれない、というのが本書の結論で、後は著者が経験した事例が続いていく。
    その事例の中にバカにならないためのヒントがたくさん詰まっている。

  • ブログのまとめ本である。処世術の一種。

  • バカな人がなぜバカなのか。知的な人は何が違うのか。
    自分や人間関係に当てはめて、「なるほど」と思えるものがいくつかあった。
    また、本文中に他の本で記載されている事柄の紹介も多くあったので、その本も読みたくなった。

  • 本のタイトルやジェケットがいまいちだが、内容は時代を捉えている。例示にリアリティがありよくある風景が言語化されている。時代とともに陳腐化されそうな内容ではある。
    閉鎖的な組織にいて誰からも指摘されず、されたらされたで人嫌いになってしまう人に読んでほしい本。

  • 題名がキャッチーですが、
    中身はそこまで鋭いもの、ということでは無かった。

    「バカ」…自分の世界が狭いこと、感情ヒューリスティックによる思い込みが生じている状態

    で、自分がそうなる可能性があることをきちんと受け入れて、上手く付き合っていくための本。

    スキル的なものもありますが、
    そういう心構えを持っていかなければいけないと思いました。

  • ”わからない”のでなくて”わかりたくない”。(P.15)

    <Blockquote>世の中には、客観的事実にもとづいて自分の考えを変えることのできる人と、客親的
    事実よりも自分の見えているもののほうが大事な人
    ない)、2種類の人間が存在している。</Blockquote>

    書名は扇情的だけれど良書。
    養老孟司『バカの壁』を会社という組織の中の具体的な話としてかみ砕いた感じか。

    パワハラ気味の上司、無能な同僚・部下。それらをバカと罵りながらも、そのバカを受け止められる度量を身につけなさい ── 署名を踏まえて内容を要約するとこうなるだろうか。

    冒頭に引用した箇所は養老孟司が『バカの壁』で説いたことの変奏だけれども、本書ではそれをより具体的な旋律で謳う。

    P.31
    <Blockquote>
    「バカは正しさを検証しない。
    バカは固執し、ほかの可能性を探らない。
    バカは結論に飛びつく。
    バカは偏見を持つ。
    ·ということは、もう1つ重要な事実が明らかになる。それは、人は誰でもバカになりうる、という事実だ。
    </Blockquote>

    バカだという形容動詞はその状態を表すので誰でもバカになりうる。要はなる時となり方が肝要だ。

    この本はビジネス書なので会社の中での役割・立ち回り・人間関係に焦点が置かれている。会社の人間関係において一番の悩みどころは「無能」という二文字が付きまとう。
    「上司が無能で…」「部下が無能で…」「自分が無能で…」
    しかし、それは個々人の能力というよりも環境に負うところが多い。それを証明するかのようにある職場において無能なメンバーが何らかの形で去ったとことで、別のメンバーの無能さが明るみにでるだろう。

    P.224
    <Blockquote>
    なぜ無能を組織から排除できないか
    では、いったいなぜ、無能はなくならないのだろうか?
    結論から言うと、「無能は、個人に紐づくのではなく、組織に紐づいているから」で無能は、個人の能力の欠如ではなく、組織の能力カの欠如にもとづくので、個人を排除しても、いつまでも無能は組織に残り続ける。
    逆に言えば、無能な組織は、無能な(とみなされる)個人を生み出し続ける。
    中小企業の経営者で「うちには優秀な人が来ない」と嘆く人がいるが、それは「私のマネジメントは無力だ」を言い換えているにすぎない。
    したがって、組織が「ミス」を人間の能力の欠如が原因だとしているかぎり、無能は組織からなくならない。
    </Blockquote>

    バカとハサミは使いようというけれど、前述したようにバカは状態なので、その状態にならないように、あるいはその状態を脱するように仕組みを作ればよい。
    どうしでもダメな場合は…環境を変えるほかない。

    P. 268
    <Blockquote>
    つまり、「地頭がいい人」というのは、同じ情報に接していても、そうでない人に比
    べて、そこから読み取ることができる情報が桁違いに多いのだ。</Blockquote>
    「基礎的読解力は人生を左右する」という。(P.166)
    言外を読む、質問に答えた人の表情を読む、間を読む。
    人はヴァーバルな情報以上にノンヴァーヴァル情報を出しているモノだ。そういう情報を読み解くことに長けている人を気が回るというのだろうけれど、その存在すら気が付かない人間はバカのそしりも免れないだろう。

  • 感情的になるより、まずいったん考えることは身を守る上でとても役に立つ知恵だと思う。実践するのは難しいけれど、わすれないようにする。

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著者プロフィール

1975年東京都生まれ。筑波大学環境科学研究科修了。世界4大会計事務所の1つである、Deloitteに入社し、12年間コンサルティングに従事。
在職中、社内ベンチャーであるトーマツイノベーション株式会社の立ち上げに参画し、東京支社長、大阪支社長を歴任。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、10000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。
その後、起業して、仕事、マネジメントに関するメディア「Books&Apps」(累計1億2000万PV、月間PV数200万にのぼる)を運営する一方で、企業の現場でコンサル ティング活動を行う。

「2023年 『頭のいい人が話す前に考えていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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