オーバー40歳でも大丈夫! おひとりさまでも大丈夫! 私がお金で困らないためには今から何をすればいいですか?
- 日本実業出版社 (2021年7月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534058683
感想・レビュー・書評
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考えなきゃいけないし、準備しなきゃいけない。
それなのに後回し、先送り。
今さえ不安で不安定なのにどうしろと言うのかと思えど、知る事から始めるだけでも…と手にしました。
まずは年金がどうなのか、そして年金をどう出来るのか。
それから資産を増やすiDeCo、暮らし方の工夫提案、その時に合う月の支払いについての予算。
学ぶべきはたくさんあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
将来、特に老後を意識したお金のことを考えるための本です。
ファイナンシャルプランナーとして有名な著者が、特に40代以降の女性をターゲットに、お金と将来の見通しを考えていくことの大事さを示しています。
具体的な運用の知識なども紹介されていますので、将来の備えが大事なことは理解している方でも、手引きのような形で使うこともできそうです。
もちろん、男女関係なく重要なことが多く紹介されていますので、私のような男性でも得られる知識は多いはずですよ。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「未来は、過ごした一日一日の積み重ね。未来のことは誰にもわからないが、はっきりしているのは、毎日が連綿と続くことで、未来になっていくこと。未来の自分が幸せでいるためには、『お金』と、将来への『見通し、心づもり(決心、覚悟)』の2つ、具体的には年代ごとの目標と、やりとげる意思が重要。」
「『ひがまない』『ひるまない』『ひっぱらない』の3つを日々心に刻んでおく。他人との比較をやめ、自分がどうかを中心に考える『クセ』をつける。好奇心を持ち、興味にあることにどんどん挑戦する。嫌なことがあっても、それをひっぱらず頭を切り替えていく。」
「『働く』ことは、『働きかける』こと。大切なのは、『何がしたいか』『何ができるか』を自ら働きかけること。①できることとやりたいことを発見したらすぐ行動、②とりあえず何でもやってみる意欲を持つ、③サポートされる人、仕事を依頼される人になる、④機会を自分で溜め込まず、人に渡す、⑤報酬よりも『誰と仕事をするか』を大切にする、⑥4〜5年スパンで考えて準備する、⑦スペシャリストなる、という7つを意識する。」
→過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられます。未来を意識して、今、自分ができることを考えていくしかない、ということの大事さを改めて教わった気がします。他人に働きかけるだけでなく、自分に働きかけることは意識したいです。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・未来は、過ごした一日一日の積み重ね。未来のことは誰にもわからないが、はっきりしているのは、毎日が連綿と続くことで、未来になっていくこと。未来の自分が幸せでいるためには、「お金」と、将来への「見通し、心づもり(決心、覚悟)」の2つ、具体的には年代ごとの目標と、やりとげる意思が重要。
・お金に関して大切なことは、まず「お金に困らない、困らせられない3つの原則」。①収入の範囲内で生活する。②原則として借金はしない。③それらの原則を生涯守る。貯蓄も支出の一部とすると、①を守る限りお金が貯まる。家計簿や日記で一日単位の記録を付け、毎日の支出のコントロールを習慣にする。
・次に、「上手にお金とつき合う」。支出は、清く、正しく、美しくあるべき。その反対は、お金払いが悪く、不法行為や誤ったことにお金を使い、お金に汚い執着があることなので、間違いなく人に嫌われ、歳をとるごとに後悔する。ある程度の金融資産ができたら、運用、投資を考えると、将来への安全安心へとつながる可能性を高めてくれる。
・特に大切なのは、やはり「稼ぐ力」。少しでも興味を持ったこと、これまで経験のない新しいことを、まずはあれこれと考えずやってみる。合っていないとわかったら、すぐにやめればいい。無駄を小さくしながら、経験の幅を広げる。合っていることを見つけたら、本格的に進めていく。
○今からでも遅くない、40代以降でやるべきこと
・親の介護も視野に入れた住まい選びも必要になる。購入でも賃貸でも、退職後の生活をどこで過ごすのか、住む地域も考慮する。これまで職場に近いという利便性を優先してきた人も、住まい探しの条件が変わってくる。
・長く稼げる力のための土台づくりをしておく。いきなり在宅で仕事をするのはハードルが高いので、自分の得意分野は何か、どの分野でならスキルを磨けそうかなどを見極めるため、組織の中でまず働いてみるという方法もある。
○老後生活プラン
・年金だけで暮らすのは難しいので、今からダウンサイジングを意識する。特に50代を大きいお財布で暮らすことに慣れると、なかなかその習慣が抜けず、資産が減るスピードは加速してしまう。50代の浪費はそのまま定年後の自分を追い詰めることにつながり、老後破綻のリスクを高める。早めに気を引き締める。
・足りないお金は、「自分で稼ぐ」「お金をコツコツ育てる」。働いて年金を増やす。受け取れる年金を少しでも増やすために、厚生年金に加入する働き方をするか、スキルを磨き年収を増やす。さらに、定年以降もなるべく長く働いて収入を得続けることで、足りない分を補い、老後資金を増やす。投資も考える。毎月同じ投資商品を長期間購入し続ける「積立投資」なら、リスクを抑えながら、コツコツお金を増やせる。
○「稼ぐ力」が身を助く
・「働く」ことは、「働きかける」こと。大切なのは、「何がしたいか」「何ができるか」を自ら働きかけること。①できることとやりたいことを発見したらすぐ行動、②とりあえず何でもやってみる意欲を持つ、③サポートされる人、仕事を依頼される人になる、④機会を自分で溜め込まず、人に渡す、⑤報酬よりも「誰と仕事をするか」を大切にする、⑥4〜5年スパンで考えて準備する、⑦スペシャリストなる、という7つを意識する。
・会社員なら、他の人とは違う、自分だけの強みや得意を磨き、自分の理想とする“仕事人”としての姿を確立することが必要。本業以外の仕事、副業にチャレンジすると、社外で得た知識やスキルを組織に戻って生かすこともできるし、会社を離れても稼ぐ力がつく。
○自分だけでなく「お金」に働いてもらう
・公的年金を繰り下げて、受給額を上げる。できた空白の期間を、自分年金である個人型確定拠出年金(iDeCo)で補てんする。拠出した掛金が全て所得控除の対象になるのも大きい。65歳以降は現役時代と同じようなフルタイムでなく、ペースダウンした働き方に変えて、足りない分を補てんする。
・フリーランスが年金を上乗せできる制度は、国民年金基金、iDeCoがある。従業員の少ない小規模な会社の経営者には、小規模企業共済がある。掛け金が所得控除になるのも魅力。
○元気なうちに知っておきたいエンディングへの準備法
・「ひがまない」「ひるまない」「ひっぱらない」の3つを日々心に刻んでおく。他人との比較をやめ、自分がどうかを中心に考える「クセ」をつける。好奇心を持ち、興味にあることにどんどん挑戦する。嫌なことがあっても、それをひっぱらず頭を切り替えていく。
・家族以外の複数のコミュニティに所属しておく。学校の同窓会や地域の集まり、趣味のサークルなど、何でもよい。人と会わなくなると、日々の生活が単調になりがち。無理はしない。自分に合わないと思ったら、すぐにやめてよい。複数に参加しておくと、1つがダメになっても逃げ場ができる。
・「在宅」と「施設」介護では平均費用が2.5倍違う。同居家族が他にいない場合、在宅での介護は難しい場合が多い。費用面を考えるとできるだけ在宅にしたいが、将来的には施設への入居を前提に準備しておく。 -
【ポックリとはいかない】
元気な間はいいですが要介護、認知症は考えさせられますね。 -
幸せな人生を歩んでいくために大切なことは、「お金」と将来への「見通し」と「心づもり」との事。本書ではその見通しを年代別、立場別にまとめてくれている。
10年後、20年後の自分がどうなっているかは分からないが、稼ぐ力を身につけて70歳まで働く事を目標にしたいなと思った。
「働く」ことは「働きかける」こと。
何歳になっても、年齢を言い訳にしたりあれこれ考え過ぎたりせず「何がしたいか」「何が出来るか」を自ら働きかけて、まずはやってみることが大切だなと感じた。 -
図書館から借りて読んだ本。
ちょいちょい書かれる「おとな女子」という表現が何だかなぁ…と思いましたが(そんな無理しなくてもいいのに)、読者対象は40歳以上の女性ということなのでしょうか。
著者がFPだからか、4章のiDecoとつみたてNISAの説明が厚く感じました。おかげでやっと基本的なことが分かった気がします。
逆に5章のエンディングが薄く感じたのは、40代以降を読者層としているとしたら、まだ先だと踏んだからでしょうか。
やっぱりこの手の本は年金の繰り下げを推奨してきますが、税や社会保険の負担も増えるので額面ほど手取りは増えないとも聞くし、実際どうなんでしょうね。まぁ答えは「その時になったら考える」でしょうか。元気だったら繰り下げても良いでしょうが、病気などで働けなくなったら受け取った方が良さそうだし。
個人的には、116頁のシングル一人暮らしの理想の支出割合を明示してくれたのが良かった。特に食費を20%というのが目からウロコでした。だってネット記事でやたら食費を2万円台に抑えてる的なのが目に付いて、そんなの可能なのかよ、と思っていたのでw 無理に食費削って無駄に病気にかかって医療費かかるのも本末転倒な気がするので、やっぱり食費は無理しない程度にしよう、と思いました。 -
女性の様々なライフスタイルを例にして、具体的にどのような方法をとればよいかを例示してくれてるので、現実味がわく。
でも、どれも正社員になるのを目指すが最終目標で、それが難しいのでは?と思ってしまう。