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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535583849
作品紹介・あらすじ
水俣病事件にさまざまなものを映してみて何が見えるか。新しい学問のありよう、この国の政治や社会のありよう、そして自らの生き方まで見えてこないか。水俣病を真摯に全身で受け止めた人びとの貴重な証言。
感想・レビュー・書評
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原田正純氏が熊本学園大学で立ち上げた「水俣学」の最初の講義録。
水俣病は近代国家として戦前戦後を通じて経済成長する日本の社会構造が生んだ惨禍であった。水俣病は医学的見地から診断と治療を行えばよいというものではない。その発生を防ぐ、あるいは原因を突き詰めようとすると、医学の分野だけでは如何ともしがたい。
そこで、社会学、メディア、法学、住民、生物学など多様な人々が集まって水俣病、引いては現代社会の問題について考察し、未来への教訓としよう、と立ち上げられたのが水俣学である。
日本で起きたミクロな事例であるのに、その射程は今日の社会構造の指弾へ及ぶ。その実録として、読むべき一冊である。続けて第4講まで有。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熊本学園大学「水俣学講義」の一巻目。
読みどころは原田正純さん、今は亡き宇井純さん、熊本日日新聞編集局長の高峰武さん、法律論の富樫貞夫さん(熊本大学名誉教授)。
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