面白いほどよくわかる最新経済のしくみ: 日本が直面している経済の諸問題がスッキリ理解できる! (学校で教えない教科書)

著者 :
  • 日本文芸社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784537259483

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・グローバリゼーション:貿易が自由化され、市場主義自由経済がすすむということは、各国が自国の産業を守るために設けている関税をはじめ、数量制限や各種規制といった非関税障壁を取り払い、自由に交易を行なうこと。これによって、生産や流通、小売が最適化され、資源の適正分配が可能になる。つまり、最も価格の低いところで原材料を調達し、最も人件費の低いところで生産されたものが世界中にあまねく行き渡り、買うことができるようになるというわけである。また、のみならずお金の移動も自由となり、最も効率的な運用ができることをも意味する。一方、市場主義自由経済は激烈な競争を容認し、勝者と敗者、富者と貧者といった社会層の厳格な2極化を余儀なくするシステムでもある。イスラム社会やアフリカ諸国が、まだまだ到底受け入れられるレベルの体制ではなく、世界経済に圧倒的な力をもつアメリカのスタンダードモデルを強要しているにすぎないと言われている。

    ワークシェアリング:一人あたりの労働者の労働時間を短縮し、その分に応じた賃金も下げることで、全体の雇用を維持したり、雇用を拡大しようとする考え方。オランダはこのシステム導入によりGDP成長率が緩やかな成長を続けている。

    日本の財政破綻シュミレーション:国内で新発債の「札割れ」「未達」の事態が生ずると、既発の国際は売られ、長期金利が急暴騰する。国債市場が崩れれば、円は売られ、株も売られ、輸入価格の高騰で強烈なインフレにもなる。国内は金融危機で大混乱、連鎖倒産も続出し、失業者は街にあふれ、国民は窮乏にあえぐ。この時、政府が「預金封鎖」と同時に「金融資産課税」を実施したり「新円切り替え」などをし国民の財産を奪うことさえ危惧される。その際、IMFが緊急支援に乗り出し激辛の処方箋を押し付けることによって日本は一気にガラガラポン効果で1からやり直すチャンスの可能性も出てくる。かつて破綻した国々のように蘇るわけで、子孫にツケを残すよりはマシかもしれない。

  • ia

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

神樹兵輔(かみき・へいすけ)
経済アナリスト、投資&マネーコンサルタント。
富裕層向けに「海外投資・懇話会」を主宰、金融・為替・不動産投資情報を提供している。
1980年代の20代から会社勤めをしながら株式投資や不動産投資をスタート。その後、副業活動にも精を出し、収益を拡大。現在では投資のリターンを得ながら、執筆活動やコンサルティングまで手をひろげ、趣味の海外行脚も楽しんでいる。
著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 経済の話』『眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話』(以上、日本文芸社)、『経済のカラクリ』(祥伝社)、『老後に5000万円が残るお金の話』(ワニブックス)、『40代から知っておきたい お金の分かれ道』(フォレスト出版)など多数。

「2023年 『世界一役に立つ 図解 経済の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神樹兵輔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×