よかった、お友だちになれて (いのちつぐ「みとりびと」 10)

著者 :
  • 農山漁村文化協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784540161612

作品紹介・あらすじ

東京の住宅街にあるホームホスピス「楪」。
ここは病や障がいがあっても、
最期までその人らしく暮らせる家、
「もうひとつのお家」です。

介護が必要な人たちが、
「とも暮らし」をしています。
喜代子さんも、がんという
重い病気をかかえて、やってきました。

病院では食欲がなかったのですが、
ここにきて、みんなで囲む「お家」の食卓に、
喜代子さんの食べる量がふえていきました。

先に入居していた
清子さんとの出会いもあり、
ギクシャクしていた二人が、
いたわり合っていく姿に
周囲も心うたれます。

やがて喜代子さんは、
清子さんに看取られて、旅立ちました。

「なに寝てんの。
らっきょう買ったから、食べましょう」

つめたくなった喜代子さんの手を、
清子さんがあたたかく包みました。

著者プロフィール

写真家、ジャーナリスト

1974年生まれ。京都大経済学研究科修士号、英カーディフ大ジャーナリズム学部修士号。新聞記者を経てイラク戦争を機に独立。紛争地や経済困窮地域を回り、国内では戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者たちの取材を重ねてきた。命の有限性と継承性がテーマ。近年では看取り、在宅医療、地域包括ケアの撮影にも力を入れている。

最新刊に『写真と言葉で刻む 生老病死 そして生 〜 限りがあるから みんなでつなぐ』(農文協、2020年)。
写真絵本シリーズ『いのちつぐ「みとりびと」』(農文協、全12巻)の第1巻で2012年度けんぶち絵本の里大賞。他の著書に『ご飯が食べられなくなったらどうしますか? ~ 永源寺の地域まるごとケア』(農文協、共著、2017年生協総研賞受賞)、『アンネのバラ~40年間つないできた平和のバトン』(講談社)、『家族を看取る』(平凡社)、『証言 沖縄戦の日本兵』(岩波書店)、『3・11 メルトダウン』(凱風社、共著)、『TSUNAMI3・11: 東日本大震災記録写真集』(第三書館、共著)、『子ども・平和・未来 21 世紀の紛争』(岩崎書店、共著全5巻)など。
2011 年度上野彦馬賞グランプリ、コニカミノルタ・フォトプレミオ2010、ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト2009 日本版優秀賞など受賞。
NHKの「おはよう日本」「ハートネットTV」「ラジオ深夜便」、TBS「Nスタ」などに出演。放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会委員。

「2021年 『写真でつづる森のお家と仲間たちの成長 笑顔をありがとう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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