ほっとする空海の言葉

  • 二玄社
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本棚登録 : 17
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784544051346

感想・レビュー・書評

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  • 忙しい日々の中でついつい行き詰まってしまうこともある。こんな時こころが少し軽くなるような言葉が集まっている。生きているなかでいろんな出来事があり、いろんな出会いがあり、いろんな別れがある。嬉しい楽しい悲しい寂しい強い弱いなどなど…
    すべてひっくるめてこれが人生。なんて、難しいことをいうつもりはないが、何か書籍のタイトルのように"ほっと"したいときには
    この一冊はおすすめかも。
    さらに人生のいろんなヒントにもなると感じた。

    空海の言葉を現代語でわかりやすく書かれているので、どなたにでもわかりやすいでしょう。


    一 心、はばたかせて -発心の章
    二 沈意の旅 -修行の章
    三 いのち、輝く -菩提の章
    四 永遠の願い -涅槃の章

    ここでひとつ紹介
    ↓↓↓
    方便を究竟とす 救いの働きは、終わりなく
    もしかしたら、生きているものには「完成」はないのかもしれません。なぜなら、「完成」とは、言葉を変えれば「停滞」、つまり、死ともいえますから。
    密教に得いて、仏の智慧は「菩提心を原因とし、大いなるあわれみを根本とし、いのちあるものを救う具体的な手だてを究極とする」といわれます。
    仏の智慧は、この世に苦しむ者がいる限り、その救いの働きをやめません。終わりはないのです。「究竟」とは究極、つまり「完成」のことですが、それは実に、終わりない働きのただ中にあるものでした。そして、空海も、その最期まであと僅かという時にそのような智慧を目指す、ある願い立てることになります。

    菩提心為因、大悲為根。方便為究竟。(『大日経』、『十住心論』)

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著者プロフィール

1966年生まれ。密教美術研究家、株式会社起心書房代表取締役。著書『ほっとする空海の言葉』(共著、二玄社、2011年)、『密教美術形成史の研究』(起心書房、2019年)。

「2021年 『詩文集 虚空の歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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