- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784544211016
感想・レビュー・書評
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フェルメールの絵の解説書ですね。
『イメージの森のなかへ』シリーズで美術作品への誘い狙いとした本ですね。
フェルメールは好きな作家なので、手に取ってみましたが、とても語り口が柔らかで問いかけるように作品の解説をされています。
あらためてフェルメールの作品をより深く感じる事が出来たように思えます。わずかなページなので、もちろんフェルメールのすべてを知ることには成らないかも知れませんが、美術作品に関心を持つきっかけとしては、とても良い本だと思います。
そもそも、フェルメールは謎の多い作家なので、美術作品に興味を持つにはこれほどふさわしい作家はないかな!
ある意味で、絵本のような造りになっているのも手に取りやすい一つですね。
久しぶりにフェルメールにふれて、心が踊りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で「イメージの森の中へ」という画集のシリーズ本に出会った。
写実的描写と色使いに惹きこまれてまずはフェルメールを読むことに。
最初に『絵画芸術の寓意』を一部分ずつを見せ細かく解説してくれた。
私のような初心者には本当にありがたい。
一番気に入った絵は『真珠をはかる女(天秤を持つ女)』。
女の人の後ろに『最後の審判』の絵が描かれている事から、女の人がはかっているのは、真珠ではなく人間の魂、つまり罪の重さ、それによって天国か地獄か決まるという解釈があるようだ。
絵に描かれている色んな物から色々推理して解釈をする。絵を見る楽しさを学んだ。
『真珠の耳飾りの少女』の存在感も凄い。
何かを訴えかけるような目は見つめ合うと恥ずかしい。
ターバンの青が素敵。 -
最終的には利倉さんに興味をもった。語り口調と展開が面白かった。与那原町図書館で借りて読んだが何となく手に取った。その時代、画家の生い立ち、何故この場面なのか、絵なのか、メッセージはなにか、初心者の私に優しく語りかけてくれている気がした
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フェルメールの絵に出てくる物が、物語る。手紙、地球儀、糸くず…ただ見ただけでは気づかない一つ一つに目を向けさせる語り。
フェルメールは、一つ一つに意味を持たせていたんだな。
写真もそうだけど、見ている人、描いている人の様子、心の動きが感じられる。美術館に行きたくなる。 -
中央図書館で読む。
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利倉さん、今回もやってくれています。
美術を絵本、つまり、頁をめくるアートにしています。
もとのフェルメールの絵も、もちろん素晴らしい(印刷の再現性もよい)のですが、これはフェルメールの絵を題材にした新たなアートですね。日本語で何と言うのか忘れましたが、視覚を嗅覚に変えるような試みだと思います。
本来、芸術は身体全体で味わうもの。瞬間的なものとも言えます。しかし、利倉さんのこのシリーズは芸術を分解して、組み立てる過程を楽しむものです。
さて、フェルメールに関しては、遅咲きだった私。ルーブルで「レースを編む女」を観て釘付けになってからです。あの世界最大の巨大美術館ルーブルで、部屋の片隅に飾られた、小さなフェルメール作品が一番、印象的だったことから、私のフェルメールを求める旅は始まりました。
ありきたりの表現をすれば、フェルメールは西洋絵画のなかの西洋絵画です。白眉です。真打ちです。千秋楽です。看板娘です。アンコール曲です。あれ、なんかいい加減になってきたので、この辺で止めておきます。
数あるフェルメール本のなかで、本書は異端だと思いますが、特別な位置を占めていると私は思います。 -
フェルメールの絵だと思われる作品全部が載っていたらもっといい。部分を切り抜いてあったり、アップだったり、視点をかえられるのが面白い。
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2009年12月29日
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好きです。
自分でブッカー貼りをしたので愛着も。