レオナルドの謎 (イメージの森のなかへ)

著者 :
  • 二玄社
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本棚登録 : 38
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784544211030

感想・レビュー・書評

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  • 今回はレオナルド・ダ・ヴィンチ。
    絵画史上もっとも有名な肖像画『モナリザ』。
    まず、モナリザがどんな絵かわかりますか?から始まる。
    そして、モナリザについて色んな質問をされるが全然答えられない。
    驚きの連続だ。眉毛は…という質問に、眉毛?
    モナリザには眉毛がない(薄い)という事に一番驚いた。
    ぼかし技法(スフマート)で描かれたモナリザ、神秘的で美しい。

    それから『最後の晩餐』。
    レオナルドは彼らの心の中を手で表現しているらしく、この画集ではそれぞれの人たちの手に丸をつけ、彼らの手の動きを説明してくれている。ん〜ミステリアスで面白い。
    さて、ユダはどこだ?ユダの握っているものは何?

  • 絵画の見方がわかる

  • 帯文:”みつけた!わたしの感性” ”ほほえみのうちに永遠を求めて……「レオナルドの謎」その神秘をたたえた口元に浮かぶものを見つめるとき、もう美の扉は、あなたの感性に開かれています。”

    もくじ:世界でもっとも有名な絵、モナ・リザほほえみの謎、レオナルドはどんな人? マリアへのお告げ、未完の傑作、野性的なペット、洞窟のなかで、流れ落ちる巻き毛は、裏切り者はどこにいる、食卓の上にあるものは、聖母マリアの母、くりかえされるほほえみ、永遠の女性像

  • この巻は「モナ・リザ」の背景から。たしかに謎めいている。峨々たる岩山と荒涼とした河の流れ。人造の橋は見られるものの、植物など生命あるものは一切描かれていない。そんな風景を背後にして彼女は不思議な微笑みを浮かべている。ほんとうに神秘的なタブローだ。また、画家が20歳になるやならずで描いたヴェロッキオ工房時代の双天使も、すでにダ・ヴィンチだ。それからわずか後に描いたであろうウフィッツイの「受胎告知」も、これこそが真の天才の業であることを何よりも語っている。数ある中で、私のもっとも愛する「受胎告知」がこれだ。

  • 謎っていうか、
    背景に描かれた世界に奥行を感じます

    未完成の絵が、作者の一部だとしたら
    完成することで、作者を離れてしまう
    絵を描き、追い求めることが目的だとしたら
    完成は果てしなく遠ざかってしまう
    。。。本を読み終えることが惜しい時と似ているかも

  • 児童書だからか、はっきりと謎の本質には迫りきれてない気がする

  • 利倉 隆氏の「イメージの森のなかへ」の中の一つ。

    またもや、入り口を入りやすくして、名画の謎をともに考えさせてくれます。今回は、手の描写に着目した、誘いでした。

    なるほど、という思いとともに、モナリザの微笑に続編があることを当然と思いました。作品は作り出される中で、常に全作品を通して、世界観を再構築していきます。各絵画の位置付けも変わってきます。

    ある一枚だけが名画なのではない、すべては関係性の中にあることをあらためて認識しました。

  • 2010年7月2日

    <Into the Forest of Imagination The mistery of Leonardo>
      
    ブックデザイン/森谷真弓(ワークスタジオ)

  • 一昨年~昨年にかけて10巻発行されているシリーズ。名画でも知らないことやつい見過ごしてしまう点がたくさんあることに気づかせてくれます。
    『モナ・リザ』、『聖アンナと聖母子』、『洗礼者ヨハネ』に共通する微笑みやテーマとしての永遠の女性像が語られますが、単に知識としてでなく絵に向き合って読み解くことを通じた説明には臨場感があります。
    「名画をみる眼」(正・続、岩波新書、高階秀爾著)もかつてワクワクして読みましたが、新書版の制約と絵が白黒なのが想像力の妨げになりました。その新書発刊から40年ほどを経て、印刷技術も進歩し、読みやすい、しかも味わいのある絵本風のシリーズに出会えたのは幸せ。
    同じ絵でも切り取ってみたり、試しに色調を変えてみたりなど、まるで手品を見ているよう。
    こんなスタイルでもっとたくさんの作家をぜひ取り上げてほしいです。

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