ゴヤ 闇との対話 (イメージの森のなかへ)

著者 :
  • 二玄社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784544211115

感想・レビュー・書評

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  • 今回は珍しくも絵の全景から。タピストリーの原画として描かれた初期の明るい絵「瀬戸物売り」からのスタートだ。絵の性質上、概ね明るく屈託がないのだが、描かれている老婆の表情は随分険しい。編集上、やや不思議なのは「着衣のマハ」はあるのに、「裸体のマハ」がないこと。「カルロス4世の家族」をはじめ、肖像画はいずれも見事にモデルたちの人間としての内質を暴きだしている。また晩年に描かれた「黒い絵」には人間に内在する残酷さと狂気を暴くかのようだ。なお、ゴヤの絵を多数収蔵するプラド美術館には、ベラスケスやボッシュなども。

  • 帯文:"みつけた!わたしの感性"

    もくじ:織り出されたスペイン民衆の風俗、サン・イシドーロの祝日の河原で、ふたつの自画像、伝説の「マハ」、カルロス4世とその家族、ふたつの女性像、1808年5月、歴史を変えた2日間、魔女,迷信,幻想、踊り狂う仮面たち、「黒い絵」の世界へ、謎を見つめる犬、最後のかがやき、版画家ゴヤ・黒と白の対話

  • まるで美術館で解説を聞きながら鑑賞しているような感覚に陥る大人向けの美術絵本。18世紀後半から19世紀初頭のスペイン。時代が急速に変化する中、民衆を描き、人間の内面「闇」と対話し続けたゴヤ。黒の中に不思議な魅力を感じました。絵画の知識がない私にとって、楽しみつつ学べるシリーズです。

  • これも、日本では、一面的に紹介されてきたゴヤを多面的に見せてくれる好著。レンブラントに勝るとも劣らないゴヤの人物描写に今更ながら、驚く。秘めた思いをも、絵筆はすくいとる。世に聖人も俗人もいない、いるのは生身の人間だけ・・・。そんな思いをゴヤは抱かせてくれる。ゴヤ最後の作品と言われる「ミルク売りの娘」は、利倉さんの解説を読んだ後で見ると、至上の作品に見えてくる。その感興はモナリザ級だ。解説がどれほど大事か教えられる「イメージの森のなかへ」である。

  • 色使いは好き。しかし、解説の文章がどうも気に入らない

  • 2010年6月11日

    <Into the Forest of Imagination
    Goya, a dialogue with the Darkness>
      
    ブックデザイン/森谷真弓(ワークスタジオ)

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