- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560024515
感想・レビュー・書評
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バタイユを概観する書として十分に機能する好著だと思う。
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バタイユの主要な著作12作を縦横無尽に解説したもの。バタイユをこれから読む人にとってはガイドとして役立ちそう。読んでいるとバタイユが著した本は幅広く改めて驚かされます。バタイユの著作は全部は読めてないので読破したいです。
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バタイユの著作を取り上げ、それらについてのコンパクトな解説をおこなっている本です。取り上げられているのは、『文学と悪』『内的体験』『空の青』『有罪者』『エロティシズム』『ドキュマン』『呪われた部分』『アセファル』『ラスコーあるいは芸術の誕生』『ニーチェについて』『太陽肛門』『エロスの涙』の12作品です。
また、バタイユと関連の深い人物に触れたコラムも収録されています。取り上げられているのは、モーリス・ブランショ、コレット・ペーニョ(ロール)、ピエール・クロソウスキー、岡本太郎、ミシェル・フーコー、三島由紀夫の6人です。
もともとは雑誌『ふらんす』(白水社)に連載された記事とのことで、いずれも短い紹介であり、この本でバタイユの思想について学ぶのはちょっと難しいような気がします。
あと、どうでもいいことながら、著者は本書を含めて「バタイユ」というタイトルの本をいくつも刊行していて(『バタイユ―そのパトスとタナトス』(現代思潮社)、『バタイユ―聖性の探求者』(人文書院)、『バタイユ』(青土社)そして本書『バタイユ―魅惑する思想』(白水社))、ややこしいことこの上ないのですが、どうにかならなかったのでしょうか。