聖女ジャンヌと悪魔ジル 新装版

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560043066

感想・レビュー・書評

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  • 意志の強い力をもった者が、あまりに敬虔すぎ、そして純粋でもあったゆえに、真反対な性質に向かってしまう。
    ジャンヌが火刑に処されているとき、肉片の燃える臭いに、これは聖性のにおいなのか?とたずねるセリフに戦慄が走った。
    生と死、神と悪魔、善と悪・・・背中あわせに反対ということは、むしろ一番近い存在なのだということがわかる。

  • ジャンヌは皆大好きジャンヌダルク。
    ジルってのは青髭のモデルになったっていう、ジル・ド・レ。


    面白かったです。
    ジャンヌ関係の本は今までも何度か読んだことはあったんですが、ジルのことは詳しくは知りませんでした。
    青髭もちょろっとした話しか知らなかったし。

    ざっと読んだ感想。


    ジル→ジャンヌ→国ですね、わかります(違う)

    しかもなんかジャンヌそっくりの少年にきゅんきゅんしてるジル。
    つかショタコン。
    そして最後まで自重出来ませんでした。

    青髭だけだとただの危ないオジサンなんですが、少し見方かわりました。
    こういう方向でいくのもありだなぁ、と。

    ジャンヌが拷問されて汚されて火炙りにされて川にどんぶらこの過程を、彼女を盲目的に信仰していた人々はどういう思いで見ていたのか。

    気になりますね。

    もうちょっと読もうかなと思いました。
    ジャンヌは一回信仰を棄ててるんだよ。

    うぁーくそー夏休みに市立図書館いきてぇ(図書館まで車で20分\(^o^)/)
    それに夏休みないしな!

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著者プロフィール

現代フランスを代表する作家。1924年パリに生まれる。ゲルマン神話とドイツの哲学・音楽に傾倒する。『魔王』『気象』『黄金のしずく』等著書多数。この作品はドゥルーズが非常に高く評価している。

「2010年 『フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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