- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070413
感想・レビュー・書評
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それぞれの恋。アントワーヌの恋に涙…。
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女癖が悪いうえに図々しい男ジェローム(ダニエルの父)。フォンタナン夫人(テレーズ)の気が知れない。今の価値観で言えば許さない。日本の明治の女性もこんな感じでしょうね。アントワーヌ(ジャックの兄)のわけあり恋人ラシェルの話が長くて、中だるみだったので、「さよなら」で一件落着。でも彼女によってアントワーヌはずいぶん変わったらしい。
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恋愛と性愛。反発と引力。弟と兄。経験としてすごくよくわかるけど、理屈ではわからないテーマ。
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チボー家のジャックとアントワーヌ、フォンタナン夫人と夫と息子と娘、それぞれの色恋沙汰というか恋愛への向き合い方、ひいては人生との向き合い方がまったくばらばらそれぞれという、それぞれがそれなりに美しい季節を過ごしたという皮肉なのか。
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恋に悩む年齢を迎えたチボー家の兄弟。
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古典
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「美しい季節」後半はアントワーヌとラシェルの激しい恋の顛末がメイン。幕間にジャックとジェンニーの芽生えかけの不器用な恋慕が対比を成す。他にもフォンタナン夫人、リネットなど女性たちの多様な意識とふるまいが乱れ飛ぶ。男性陣はちょっと腑甲斐無い。淫らなパリの街並は大戦前の嵐の予兆か。際立つ情念の色彩が徐々に濁り混じる気配を感じた。そうか。ふと今、この章のタイトルが「美しい季節」であることに合点がいった。「美しい季節」の後には如何なる季節が待っているのか。遠くからざわめきが聞こえてくる。
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新潟などを舞台とした作品です。
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19/12/31
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11/22