- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070437
感想・レビュー・書評
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三年経って、ジャックがいる! 3年間の間に何があったのか…
アントワーヌとジャックのやりとり。この兄弟はここからどこへ向かうんだろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっとアントワーヌの話を読んできたので、なんだか彼の立場で見るようになってしまった。医師の仕事も多忙な中、とうとう三年音沙汰のなかった弟ジャックを探し当て、再会することになった。そのきっかけとなったのが、ジャック(と思しき人物)の発表した小説『ラ・ソレリーナ』。父の最期が近づいているためなんとしても連れて帰りたい。これまでにあった確執などもほぐしたいが、なまじ賢い兄はいろいろ考えてしまう。なんだか兄アントワーヌがかわいそうになってきた。ジャックの本心がまだよくわからない。
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ジャックの劇中小説が本当に文学といった感じ。謎ときの要素もある。ジャックがジャリクール教授に会いに行った際に受けた衝撃、空っぽ、アカデミアでなはく、現実を洗えとの吐露は迫真だった。
物語の転換。これから面白くなりそう。 -
「恋愛だと?冗談じゃない。おれが愛しているのは人生だ」というフレーズを15年前にこの本で見つけたのを思い出して、そしてこの本を読み返して、15年前の自分に再会した。
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題名の「ラ・ソレリーナ」は、行方不明になったジャックが書いた小説でした!
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古典
文学 -
えらい久しぶりにジャック登場。会いたかったよ。この「ラ・ソレリーナ」の巻は心理サスペンスの趣きがあって読み応えがっつり。兄のアントワーヌが行方不明のジャックが変名で寄稿した小説内小説「ラ・ソレリーナ」を読み解き、ジャック失踪の理由・心理をあぶり出す。そしてついにジャックを見つける。ジャックの戸惑いは胸を打つ。全てを投げ捨て敷かれたレールから外れることで克ち得た自由な思想、迫りくる西欧情勢の不穏な響き‥。心のざわめきと逸る気持ちはもう抑え難い。おもしろい!
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新潟などを舞台とした作品です。
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12/7