赤死病 (白水Uブックス)

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本棚登録 : 74
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560072301

作品紹介・あらすじ

疫病による人類滅亡を予言した驚愕のSF。ウィルスで中国の絶滅を図る衝撃作「比類なき侵略」、評論「人間の漂流」を併録。柴田元幸氏推薦!

感想・レビュー・書評

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  •  この作品集は『赤死病』という短編と細菌兵器に関する作品『比類なき侵略』・社会主義的な思想に基づく『人間の漂流』の三篇。

     私は彼の冒険小説が大好きなので、意外な感じもしましたが、『赤死病』の中で体中が真っ赤になって、短ければ10分で死んでしまう異常な病により一気に人類の数は減り、かろうじて生き残った人々の子孫にかつてそのパンデミックを経験した老人が語る物語はやはりジャック・ロンドンだなぁと思いつつ読んでました。
     
     (これを読んでいた時にワクチンの副作用で微熱が出ていたんですが、このあと39.1度まで上がってしまい、さすがに読書中断しました

  • ジャックロンドンの社会を見つめる視座を表す3篇。
    細菌兵器によって滅亡に瀕した人類のその後を描いた表題作。人類史の観点で(執筆寺からの)来たるべき未来、過去を論じた2篇。
    作家の想像力は、驚くほどの精度で今を描き出していた。

  • 未知のウイルスによって世界が混沌に陥った2020年。より前に書かれたもの。事実は小説より奇なり、か。

  • 2021年7月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00550550

  • 武漢肺炎ウイルスで話題になった小説との事で、読んでみた。

    赤死病が全世界を滅ぼして数十年がたった後の話。疫病蔓延の回想は、ゾンビ映画を見ているようで迫力があって面白かった。

    老人の回想話なので。回想そのものは面白かったが、前後の廃墟と文明の破壊されている「現在」は、そんなに力を入れて書かれていないように感じた。すぐに読み終る中編程度の小説。

    星三つ。

  • 現代を振り返るみたいな感じで昔流行った病気を振り返っていて面白い。

  • エドガー・アラン・ポー「The Masque of the Red Death」と何方が先?

    U230 赤死病 - 白水社
    https://www.hakusuisha.co.jp/book/b517262.html

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著者プロフィール

ジャック・ロンドン(Jack London):1876年、サンフランシスコ生まれ。1916年没。工場労働者、船員、ホーボーなどを経て、1903年に『野性の呼び声』で一躍人気作家に。「短篇の名手」として知られ、小説やルポルタージュなど多くの作品を残した。邦訳に『白い牙』『どん底の人びと』『マーティン・イーデン』『火を熾す』『犬物語』などがある。

「2024年 『ザ・ロード アメリカ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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