挽歌集:建築があった時代へ

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  • 白水社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560083932

作品紹介・あらすじ

世界を舞台に多彩な文化人と交流し、都市文化を創造してきた建築界の知の巨人が、ルイス・カーンから丹下健三、デリダ、吉本隆明まで、愛惜の50人への思いを綴る。20世紀批評としての追悼文集。

感想・レビュー・書評

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  • フリーランスの象徴としてアトリエを呼称。

  • この本凄く面白かった。磯崎新という人は建築に興味があればよく聞く名前だけど、そんなに私はこの人の設計した建物が面白いとは思ってなくて、この人がこんなに現代美術に造詣の深い人で、理系的でアカデミックな頭脳の持ち主であるにもかかわらず文系的なユニークさとなおかつとっつきやすさを持った文章をお書きになる人だとは知らなかった。私より前に借りた人に感謝。図書館の返却本棚で見つけたんだよ。

    筆者が東大の大学院生だったころに現場の意見を聞くために教室を出入りしていた同年代の大工の棟梁の人物像も興味深かった。心にドスを持っている人、荒ぶる魂。私も(言葉も含めた)暴力とは無縁のリベラルな家育ちだけど、実家のある温泉街や空手やバイク乗りの方々の周辺でちらちらと垣間見た出来事をなんとなく思い出した。どんなに知識や理論で武装しても叶わないと思う何かを持っているんだよね。

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著者プロフィール

磯崎新(いそざき・あらた) 1931年生まれ(85歳)。建築家。代表作「つくばセンタービル」でポストモダン建築の旗手と目された。1996年ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展金獅子賞受賞。

「2017年 『空間へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

磯崎新の作品

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