グッドバイ

  • 白水社
3.75
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084991

作品紹介・あらすじ

太宰治未完の絶筆の続きを描く!
 「ラブコメがやりたかったのだ。[……]主人公田島周二とヒロイン永井キヌ子のキャラクター、二人の関係性と目的、時代設定、すべてが用意されていた。つらい作業はすべて太宰さんがやっておいてくれていた。結果として、後半の八割を私が好き勝手に書いたことになる。」(本書「あとがき」より)
   *
 本書『グッドバイ』は、太宰治による未完の小説「グッド・バイ」を原作としています。昭和23年、『朝日新聞』に連載する予定で執筆され、13回分が書かれたものの、作者の入水自殺によって永遠に中断され、絶筆となった作品の「続き」を描いています。
 主人公の田島周二は、文芸編集者でありながら闇商売で儲け、何人も愛人を抱えているという不埒な男。しかし、そんな生活にケリをつけ、真面目に生きようと決心をした彼がとった行動は、なんとも面妖な作戦であった――ヘナチョコな色男が、愛人たちに別れを告げるため、怪力傲慢な美女と「行進」してゆく! これぞロマンチックな恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディ)。仲村トオル&小池栄子の主演にて、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞。写真多数収録。

感想・レビュー・書評

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  • まさにラブコメ!群像劇でみんなハッピーになるやつ。舞台で観たい。

  • 初読

    戯曲、2015年9月上演
    田島周二 仲村トオル 永井キヌ子 小池栄子

    ラブコメをやりたかった、の言葉通り、ほーんラブコメ。
    ラブコメ、その後のグッド・バイ。
    終盤の奥さんと田島の架空の子供のやり取りが好きだなぁ
    あとがきによるとここは岸田戯曲の「紙風船」の
    倦怠期夫婦の旅行ごっこを元にしてるとのこと

  • 2016/11/08
    移動中

    脚本である。舞台であることを考えると、それはそれで趣ありな、題材として好まれる太宰のあの話。

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著者プロフィール

ケラリーノ・サンドロヴィッチ
劇作家、演出家、映画監督、音楽家。1963年1月3日生まれ。
1982年ニューウェイヴバンド「有頂天」を結成。またインディーズ・レーベル「ナゴムレコード」を立ち上げ、70を超えるレコード、CDをプロデュースする。並行して1985年に「劇団健康」を旗揚げ、演劇活動を開始、1993年に「ナイロン100℃」を始動。1999年『フローズン・ビーチ』で第43回岸田國士戯曲賞を受賞、現在は同賞の選考委員を務める。演劇活動では劇団公演に加え「KERA・MAP」、「ケムリ研究室」などのユニットも主宰。2018年秋の紫綬褒章を受章。ほか、各種演劇賞受賞歴多数。音楽活動ではソロ活動の他、2014年に再結成されたバンド「有頂天」、「KERA&Broken Flowers」でボーカルを務める。鈴木慶一氏とのユニット「No Lie-Sense」等、各種ユニットでライブ活動や新譜リリースを精力的に続行中。

「2022年 『世界は笑う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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