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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560096031
作品紹介・あらすじ
理想と現実をつなぐ「都市の論理」。
感想・レビュー・書評
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小樽商科大学附属図書館電子ブックへのリンク
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「コルシカ国制案」と「ポーランド統治論」を収録。ルソーの政治思想的著作といえば、『社会契約論』と『不平等起源論』がよく知られているが、この2つはルソー本人も認めるように、当時の自然法論と同じ水準で書かれた一般理論的著作である。実在する国家を変革するにはいかなる方策をとるべきか―これが、本書に収録されている2つの作品の根本的問いである。ルソーは各国民の精神にあわせた制度を提案するために、まずコルシカ人やポーランド人がいかなる精神の持ち主かを吟味する。それから、その気性と法の支配が両立するような制度を考案していく。『社会契約論』で展開される主権論、政府論とは異なり、なかには矛盾するように思われる内容(ポーランドでの命令的委任導入の提案など)もあるが、根本的な政治的理念は変わっていない。すなわち、一般意志の表明たる法が支配することである。ルソーが現実の政治改革を提案するにあたって、自らの立てた原則をいかに応用していくかが伺える作品集である。
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