SF文学 (文庫クセジュ)

  • 白水社
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本棚登録 : 112
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560509555

作品紹介・あらすじ

ガーンズバックからダン・シモンズまで、さらに日本では未邦訳の作家にいたるまで一挙に紹介。サイエンス・フィクションの誕生と変遷について、アメリカ、イギリス、フランスを中心に解説する。宇宙、時間、ロボット、クローンなどのテーマごとに作品紹介した、詠みたくなる読書案内。

感想・レビュー・書評

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  • SF文学の要素(宇宙・時間など)にどのような試みがあるのかということを紹介してあるところが面白かった。

    基本、想像力の文学なんである。

  •  

  • 紹介されていて気になった本が多々あったが、邦訳されていないものもあり残念。
    あとまあ、そこまでファンタジーを目の敵にしなくても……とも思う。
    古典SFの知識はそんなにない自分でも、全体的には面白く読めた。

  • 本書は文学としてのサイエンス・フィクション(すなわちSF小説)を対象に、その誕生と変遷を体系的にまとめた作品です。
    読み終わって感じたことを、まとまりがつかないので箇条書きに。
    ①作者がフランス人であるため、フランスにおけるSFの変遷および作品の紹介がある。
    ②一方、日本やアジアにおけるSF小説についての言及がない。(日本のSFって世界的にはあまり評価されていないってことかな)
    ③作品そのものに対する著者の個人的な評価が少ない。これは作品の面白さよりも、文学的な価値に焦点をあてているからかと思われる。
    ④見知った作者や作品が出てくると、すごい嬉しい。逆に、好きな作者が一言、二言の紹介で片付けられるとすこし悲しい。
    ⑤いわずもがな、読んだことのない作者や作品が多く紹介されていた。SF小説を読み始めて4年弱だけれど、やっぱりこの分野はすそ野が広いことを痛感する。
    ⑥したがって、もっと色んな作者の多様な作品を読みたくなったことが、本書を読んでの一番の収穫。
    ⑦読後はSFって何だろうと思索にふけた。単純に「科学的な空想にもとづいたフィクションの総称」と捉えると、それは間違いではないのだけれど、なんだか視野を狭めているような思いがする。なぜなら科学的な空想でなくとも、「ああ、これはSFだ」と思う作品がいっぱいあるから。
    ⑧SFが小説だけに留まらず、映画や漫画、アニメといった他分野に広く染み渡っていることは事実だし、例えばミステリーやサスペンス、戦争ものや恋愛ものなど、さまざまなジャンルにうまく溶け込んでおり、ジャンルの垣根すらも軽々と越えている印象(そもそもジャンル別け自体がナンセンスなのかもしれませんが)。では逆に、SFに実態がないのかというと、まったくそうではなくて、本書でも取り上げられるように、宇宙ものや時間もの、機械や異世界など、SFにおける主要テーマは文化として深く根付いている。
    ⑨SFがどういうものか、結局のところ言葉での定義は難しいのだけれど、こーゆうところも魅力のひとつであることは間違いない。多様なテーマ、多彩な作風があることも、飽きのこない要因のひとつかと。改めてSFを読んでいてよかったなぁと思った次第でした。

  • <閲覧スタッフより>
    【SFについて】
    「SF」ってなんだろう?
    その定義や源流、考え方や論争、歴史、作家陣や挿絵まで、「SF」にまつわる言説やその複雑でエキゾチックな世界をご紹介します。

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    所在記号:902.3||ホト
    資料番号:10205369
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  • ガイドブックかな

    まぁまぁだけどなぁ。

  •  フランスの作家によるSF(小説限定)入門書。
     国ごとにSFを紹介しており、フランスのSF紹介部分に比べ、イギリスSF・アメリカSFの部分では知っている名前がバンバン出てくるので英語圏の強さ(?)を感じる。
     テーマ毎にもSFの作品を紹介しており、その際には作品名を羅列するだけでなく、ちょっとだけ個々の作品の内容にも触れている。
     全体的に広く浅く紹介するスタンスで、未邦訳の作品も沢山挙げられていて、日本のSFブックガイドとは違った視点でSFの裾野を概観できる。

  • 2012/11/11購入
    2013/2/21読了

  • ああなるほどアジアや日本への言及が無いことでもう一つ評価が低いのね。
    それはさておき、海外SFファンとしては手堅くコンパクトにまとまったハンドブックでかつ仏流ということで登場する作品がやや毛色が異なっているのでこれからも参照したくなる内容。仏作品情報は貴重だし、英米作品も多少これまでの本と紹介されているものが違うところが個性的で何より2000年代の紹介本であることが嬉しい(最新とはいえないかもしれないけどSF史に関する本として邦訳されたものとしては新しい方だと思う)。非常に多くの本を消化している人であることが伝わってくるのも好感。また内容が羅列にとどまっているのはこの分量ではやむを得ないだろうし、これまでのSF紹介本と評価が違っていたりするところはむしろ楽しみどころでしょう。

  • 今月の10冊目。今年の100冊目。ついに100冊読み終わった!

    まず言いたいことは、クセジュ文庫は値段が高い!150頁くらいしかないのに1000円以上するって・・・。てか文庫本で1000円以上って。けど、なんか紙は良い紙っぽい。触った感じが。
    相変わらず、インテリっぽいっというか、そんな感じの文章でした。なんでこうまわりくどい言い方なのかわからん。内容としては、まぁ学術書っていうよりは、読書案内なので、なんとも言えませんが、大分著者の主観が入っているような気がします。文学批評ってよくわからんけど、どうなのかね。まぁ様々な作家の索引が巻末にのっていて、それは利用価値はありかな。

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