密室殺人大百科 (下)

著者 :
制作 : 二階堂 黎人 
  • 原書房
3.64
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本棚登録 : 26
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (543ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562033287

感想・レビュー・書評

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  • 《第三幕》愛川晶【死への密室】、歌野晶午【夏の雪、冬のサンバ】、霞流一【らくだ殺人事件】、斎藤肇【答えのない密室】、柴田よしき【正太郎と田舎の事件】、柄刀一【時の結ぶ密室】、西澤保彦【チープ・トリック】
    《第四幕》小森健太朗【密室講義の系譜】、横井司【日本のミステリ案内】、狩久【虎よ、虎よ、爛爛と 101番めの密室】、エドワード・D・ホック【ブリキの鵞鳥の問題】収録。

    《第三幕》は書き下ろし、《第四幕》は評論と過去の名作が収録されています。
    上巻よりも粒揃いで充実していると思います。【死への密室】は馬鹿馬鹿しくて面白いですし、【夏の雪、冬のサンバ】はミスディレクションが利いています。【時の結ぶ密室】は『密室トリック分類座標』が大変興味深く楽しめました。
    ベストは目玉とも言える【狩久「虎よ、虎よ、爛々と」】。逆密室の構図から二転三転していくプロットは圧巻です。これが読めるだけでも本書を手に取る価値はあると思います。

  • (収録作品)罪なき人VS.ウルトラマン(太田忠司)/本陣殺人計画(折原一)/まだら紐、再び(霧舎巧)/閉じた空(鯨統一郎)/五匹の猫(谺健二)/泥具根博士の悪夢(二階堂黎人)/疾駆するジョーカー(芦辺拓)/クレタ島の花嫁(高木彬光)/マーキュリーの靴(鮎川哲也)

  • 密室モノを集めただけありどの作品も素晴らしい。<BR>
    その中でも柄刀一氏の『時の結ぶ密室』を紹介したい。<BR>
    見所は密室の謎と「密室トリック分類座標」。<BR>
    マニアの方はぜひ観ていただきたい。<BR>
    同時に三本目の座標軸を加えた分類も考えてみて。

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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