芝浜謎噺―神田紅梅亭寄席物帳 (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562041527

感想・レビュー・書評

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  • 落語は好きなので変な先入観はなくよめました。
    でも、もっと知識があったらもっと楽しかった!
    落語や、言葉に関する知識がなさすぎ私!

    江戸前の落語のように、ぽんぽん小気味よい文章でしたが、んー、ちょっとわかりにくかったかな、私には。

     落語界のしきたりとか、解説はされてるけどよくわかんなかったり、アホな私は名前が覚えきれませんでした・・・。


    最後の話が一番好。
    馬春師匠が出てくるところは、もう、感激感動。師匠素敵!! 
    本格ミステリーというには、謎の部分が弱いけど、落語をもっと知りたい!!と、思えました。
     落語観にいきたい!!

  • 作者がだいぶこなれてきた感じで前作よりおもしろかった。特に3作目、試酒試、馬春師匠が泣かせる。

  • 良かったです。泣いちゃいましたよー。じーんときました。続きが楽しみです。落語もじーんとくる噺って多いですね、やはり、古典落語が好き。まだまだ聴き込みたいです。

  • 前作がもの凄く面白かったので、続く今作も読む前から
    期待度満点。このパターンは期待度が高すぎることが
    多いんだけど、そんな心配全く無用!
    むしろ、前の作品がしっかりその伏線になっており
    こちらの面白さを際立ていますねー。

    3話収録ですがしっかりと連作になっていて、
    全てにおいてぬかりなし!
    本当にオススメできる作品です。

    本当に涙をこらえるのに大変でした。いいなー。
    こういうの。凄く好きです。

  • 前作「道具屋殺人事件」に続く江戸落語ミステリー第二弾。病気の母の為に大作「芝浜」を高座にかけたいという弟弟子の為に一門が一丸となって奮闘しながら、同時にミステリーも楽しめるお得な展開になっている。三つの話が少しずつ重なりながら最後には大団円と言った構成が読んでいて憎いほどだ(笑)最後の「馬春師匠」の渾身の至芸には胸が熱くなり不覚にも目が潤んでしまった。笑って泣けて楽しめる。これぞ落語の真髄と言えるだろう。面白かった!!

  • 落語とミステリといえば北村薫氏が有名だが、
    そちらよりも《落語》に重きが置かれている感じがする。

    殺人事件や失せ物探しなどのミステリ的な謎も面白いけれど、
    話の中で語られる《噺》が面白い。
    実際に高座にかけられているのを見ているような錯覚を覚える。

    ネタバレになるが、
    師匠の復活は本当に胸が躍った。

  • 前作よりも、落語に関する細かい解説が減ったせいか、読みやすくなった気がする。

  • 面白い!ふたつの意味で!
    余裕があったので、落語ハンドブック片手に読みました。
    勉強になるわあ。
    落語ミステリ万歳!!!

  • 落語とミステリーってどうつながるの?と興味津々で読み進む。現実に起こったことが、落語の噺にそっくりだったり、楽屋で事件が起きたり、見事に絡み合っている。特に、落語に関しては、事実と思われるエピソードや、豆知識的な解説があり、落語ファンならずとも楽しめる。特に「芝浜」についての、各噺家の思い入れなど非常に興味深い。

  • 二つ目の噺家“寿笑亭福の助”が活躍する二作目。前作よりこちらの方がストーリーが更に面白くなっています。弟子を思いやる師匠の優しさ、師匠をいたわり敬う弟子の心は、まるで現代版の良質な人情噺のようです。「おっと、兄さん忘れ物だぜ」「え?サイフもケータイも持ってますが?」「粋と人情を忘れてるぜ。こいつだけはいつも持ち歩かなきゃいけねえな」…と思うのであります。次の三作目は怪談噺になるらしいです。圓朝の人情噺「芝浜」の次ですから、やはり圓朝の「真景累ヶ淵」でしょうか。それとも「牡丹灯籠」?「四谷怪談」??楽しみです。

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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