- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562043293
感想・レビュー・書評
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好評のヒストリカル・ロマンスを読んでみました。
ボウ・ストリート三部作の1作目。
19世紀半ばのロンドン。
「ボウ・ストリートの捕り手」のグラント・モーガンは、真冬のテムズ川に女性の死体が上がったとの通報を受けて、現場に。
女性は息を吹き返し、しかもグラントの知った顔だった。
高級娼婦のヴィヴィアン・ローズ・デュバルで、ロンドン一の美貌といわれていた。
また襲われるかも知れないというのを口実に自宅へ連れ帰り、手厚く看護する。
高慢なヴィヴィンアンには、かっての出会いで不名誉な噂を流されたため、グラントは仕返しの機会があるかも知れないと考えたのだ。
ところが、ヴィヴィアンは記憶を失っていた。
人が変わったように素直で、思いやりがあり、自分が娼婦だったと知って深いショックを受けた様子。
からかっているのかと疑いつつ、そんなヴィヴィンアンにどうしようもなく惹かれていくグラント。
ヴィヴィアンの書いた手帖を頼りに、付き合った男性に面会していきます。
最初はヴィヴィアンを守るために、噂通り死んだものと思わせておきますが。
犯人をあぶり出すため、一緒に大きなパーティに出ることに…!?
当時の警察官は、治安判事が雇っているもので、身分は不安定。
ボウ・ストリートに治安判事の公邸があったので、ボウ・ストリート・ランナーズと呼ばれていたそう。
青い上着に赤いベストと紺のズボンというのが制服だけど、大男のグラントには似合わないので、着ていない。
他の警官も出来る人はすごくお洒落な格好をしていたり、この時代ならではです。
グラントは大事件で名をあげて評判になり、社交界でも今はとても人気のある存在というのが面白いですね。
描写は細やかで流れが良く、詳しい割に読みやすいです。
惹かれ合いながら~なかなか認めない二人の様子は、ロマンスのお約束☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「想いあふれて」ハーレクインヒストリカル。19世紀イギリスで捕り手(警官)と高級娼婦の恋愛が…
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-12-01 -
ボウ・ストリート三部作の1巻目。リタ賞最終選考に残った作品。
警察組織とは違う治安判事直属の捕り手のボウ・ストリートの「捕り手」は、いわば私設警察。貴族が人探しなどを頼む時によく登場するのだが、彼らが主人公になることはおよそ無い。
コマドリと呼ばれ、時にヒーローとして崇められ、後ろ暗い人々からは嫌がられ、貴族社会からも微妙な立場のボウ・ストリートの苦悩を知ることができる一風変わった作品。
正義感あふれながらも己の中の暗い部分と葛藤しながら愛に目覚めるヒーローを堪能してくれ。
出版年が、3巻が最初に出てしまったので、出版年順に読まないようにご注意。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4379.html -
けなげな二人が良いわ。貴族ではないヒストリカル。
コミカライズは原作に忠実。ボウ・ストリート1作目 -
ヒストリカル。ボウ・ストリートシリーズ三部作の一作目。安定感のある作家さんです。
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Someone watch over me
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
19世紀英国。真冬のテムズ川に女性の死体が上がったとの連絡を受け、治安判事直属の警官である捕り手のグラントは現場に急行した。瀕死の状態ながらまだ息がある女性を、彼はひとまず自宅に連れて帰る。襲われたらしい彼女をかくまうというのが表向きの理由だが、実はもうひとつの隠された目的があった。炎のような髪、ロンドンに二人といない美貌。彼女こそ、あらぬ噂を流してグラントを侮辱した高級娼婦のヴィヴィアンだった。しかし、意識を取り戻した彼女はいっさいの記憶を失っていた。かつての高慢さはすっかり影をひそめ、まるで別人のように無垢で、誰にでも思いやりを示すヴィヴィアンに、グラントはどうしようもなく惹かれていく。そして、恋心にせきたてられるように真相を探り始める。大好評ボウ・ストリート・シリーズ、感動の第一作。
ボウ・ストリートは警官であり捕り手がヒーローなんですがわたし第2弾を先に読んでしまっていたので
え?職業?とか思ったんですが、それ以前だもんね。
記憶をなくす=性格が変わる。
なかなか面白い設定でした。
ロス卿がやっぱりとっつきにくいね。
Someone to Watch Over Me by Lisa Kleypas -
19世紀倫敦―3月の凍える晩に女性の溺死体が上がった…連絡を受けた治安判事直属の警官グラントが現場に着くと、そこには瀕死ながらもまだ息のあるヴィヴィアンが横たわっていた。ヴィヴィアンは社交界で知らぬ者のない高級娼婦…襲われた彼女を匿うため自宅に引き取ったグラント。過去に侮辱された仕返しを目論むが…目覚めた彼女は記憶を失い、かつての傲慢さは欠片も無くなっていた。純真なヴィヴィアンに惹かれていくグラントは事件の真相を動き出すが…。
壁の花四部作よりも評価の高い(らしい)ボウ・ストリート三部作の第一作!
入れ替わってるのは読んでれば初期で気付くと思う。ケド初々しいVが記憶を失う前の自分が、今では考えられない事ばかりしていてオロオロしてる様がカワイイ
グラントも事件前後のVのギャップに…憎いけれど愛しくて何だかんだと世話焼きなのがたったそれだけで恨んでたのか…と思わなくもないケド、評判が重きを置かれる時代だし…有りなのかも。
ヴィヴィアンはもっとヒドイ女だと思ってて…ごめんなさい(たまたま見かけたそっくりさんを身代わりに殺し、自分は大金持ちの求婚者と国外に、かと)
自由奔放だけど自分に正直で憎めないキャラだヮ☆最後の贈り物は賛否両論だろうケド…彼女なりに家族愛もあるみたいだし。今作が良かったから次を読みたい!のですが…何故かこのシリーズ第三作<font size =1>(悲しいほど ときめいて 05年11月)</font>→第一作<font size =1>(今作 07年11月)</font>→第二作<font size =1>(来月)</font>という刊行順で、飛ばして第三作目を読もうにも、そこには第二作目のネタバレがあるらしく…持ってるケド読むのは が・ま・ん してマスせめて順番に出てたらなぁ★
20071118 -
①