- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562047857
作品紹介・あらすじ
アイスクリームの歴史は、多くの努力といくつかの素敵な偶然で出来ている。「超ぜいたく品」から大量消費社会に至るまで、コーンの誕生と影響力、ソーダやケーキとの高度な合体…誰も知らないアイスクリームのトリビアが満載された楽しい本。
感想・レビュー・書評
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アイスクリームが好きとなれば、たまに知りたくなるのがそれぞれの歴史。
舞台は主にアメリカ。ヨーロッパで手作りされていたものが、アメリカの大量生産の対象となり、一気に普及した的な。
そもそものアイスクリームの誕生から、ジェラートの説明、アイスクリームソーダに、サンデー、バスキンロビンス、ハーゲンダッツ。チェーン店の説明はここまで多くなくてもいい、とはちょっと思いますが、アイスクリームについて読みやすく触れるにはかなり良さ気です。
読み終わった後に、ひと通り買ってきたくなるのがちょっと難点です。 -
暑い夏に不可欠なアイスクリーム。イタリアのジェラートの愛され方までは心穏やかに読めたのだが、移民らの手によってアメリカに渡って大規模生産されるあたりから工業製品と変わらないのでは??との疑問が出てきた。
確かにアメリカの資本主義のもとで値段は下がり庶民も食べられるようになり、身近になった。それはローカルな面を消し去る危うさもある。もちろんトルコ風アイスが日本でも食べられるようになるといった出会いもある。
食の工業化の正の面、負の面を考えるきっかけになる。特に無くても生きてはいけるが、あると心が豊かになるようなアイスクリームはそれがわかりやすく現れると感じた。 -
2013/04/15:アイスクリームの歴史についてアメリカ・ヨーロッパだけでなくアジアや中東、インドなどの地域も取り上げていて、興味深かったです。
読んでいるとアイスクリームが食べたくなります。 -
アイスクリームという、ごく一般的な食べ物の知られざる歴史を紐解いた本です。豊富な図版と平易な説明で、もう読んでいるだけでアイスクリームが食べたくなってくること請け合い。
現代に生きていると完全に忘れがちですが、「氷が解けないように保管する」技術に先人たちがいかに腐心しながらアイスクリームを開発してきたのか、この本を読むとそのことに思いを馳せずにはおれません。 -
アイスクリームの歴史は、クリームと砂糖と卵を攪拌して味付けするというおなじみのレシピではなく、乳を使わない冷たい飲み物から始まる。
日本では、4世紀に仁徳天皇が氷とその食物保存能力に感心し6/1を氷の日と定めた。賜氷節の始まり。
今日世界のほとんどの地域に冷凍庫があるが、人類史上を通じてほとんどの時期、氷はすぐに解けてしまう贅沢品、貴重品であり19世紀までその状況は続いていた。 -
本書は、かつては高貴な生まれの人しか口にできなかった高嶺のデザートが、どのような経緯をたどり世界中の誰もが楽しめる安価で美味しいお菓子になったのかを丁寧に紹介しています。アメリカ建国の父ジェファーソンは手作りアイスで客人をもてなした、アイスクリーム・サンデーが考案されたのは厳しい協会の不文律が原因だったなど、アイスクリームにかんするトリビアや、美しい挿絵・写真が満載された楽しい一冊です。
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