アイスクリームの歴史物語 (お菓子の図書館)

  • 原書房
3.22
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本棚登録 : 148
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562047857

作品紹介・あらすじ

アイスクリームの歴史は、多くの努力といくつかの素敵な偶然で出来ている。「超ぜいたく品」から大量消費社会に至るまで、コーンの誕生と影響力、ソーダやケーキとの高度な合体…誰も知らないアイスクリームのトリビアが満載された楽しい本。

感想・レビュー・書評

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  • 6月28日はパフェの愛好家によって制定されたパフェの日。パフェはフランス後で「完全な」を意味する「パルフェ」に由来するとされる。日付は1950年6月28日にプロ野球史上で初めて「パーフェクトゲーム」が達成されたことにちなむ。 パフェにはアイスクリームやソフトクリーム、生クリーム、コーンフレークやケーキ、フルーツなどが使用される。 - 日本食糧新聞電子版
    https://news.nissyoku.co.jp/today/653238

    Laura B. Weiss
    https://press.uchicago.edu/ucp/books/author/W/L/au11433326.html

    アイスクリームの歴史物語 - 原書房
    http://www.harashobo.co.jp/book/b368771.html

  • アイスクリームが好きとなれば、たまに知りたくなるのがそれぞれの歴史。

    舞台は主にアメリカ。ヨーロッパで手作りされていたものが、アメリカの大量生産の対象となり、一気に普及した的な。

    そもそものアイスクリームの誕生から、ジェラートの説明、アイスクリームソーダに、サンデー、バスキンロビンス、ハーゲンダッツ。チェーン店の説明はここまで多くなくてもいい、とはちょっと思いますが、アイスクリームについて読みやすく触れるにはかなり良さ気です。

    読み終わった後に、ひと通り買ってきたくなるのがちょっと難点です。

  • 暑い夏に不可欠なアイスクリーム。イタリアのジェラートの愛され方までは心穏やかに読めたのだが、移民らの手によってアメリカに渡って大規模生産されるあたりから工業製品と変わらないのでは??との疑問が出てきた。

    確かにアメリカの資本主義のもとで値段は下がり庶民も食べられるようになり、身近になった。それはローカルな面を消し去る危うさもある。もちろんトルコ風アイスが日本でも食べられるようになるといった出会いもある。

    食の工業化の正の面、負の面を考えるきっかけになる。特に無くても生きてはいけるが、あると心が豊かになるようなアイスクリームはそれがわかりやすく現れると感じた。

  • 2013/04/15:アイスクリームの歴史についてアメリカ・ヨーロッパだけでなくアジアや中東、インドなどの地域も取り上げていて、興味深かったです。
    読んでいるとアイスクリームが食べたくなります。

  •  もう夏がやって来た。うだるような暑さに身体も心も溶けてしまいそうになる今日この頃。そんな時にあるとありがたいのがアイスクリーム。アイスを食べるとヒエヒエのn乗になり、生き返る。モクモク羊の場合、グリコジャンアントコーンが好きで食べる。

     すっかり夏の定番となっているアイスクリームだが、著書でも述べられているように昔は、お金のある人だけが楽しめるぜいたく品だった。もしその時代に生きていたら、モクモク羊のようなカネガネーゼの住人は一生味わうことがなかったに違いない。今の時代に生きていて良かったとしみじみ思う。冷蔵庫や流通システムなどアイスに必要なものやサービスを開発して実用化してくれた方々に感謝したい。

     本書では、ヨーロッパとアメリカにおけるアイスについていろいろと書かれている。人々がいかにアイスのとりこになっていったかよく分かる。例えば、官能的な食べ方をしているCMで有名なハーゲンダッツが浮かんでくる。ハーゲンダッツというくらいだからドイツのアイスかと思ったら、アメリカ人が作った「エアーヨーロッパ風アイスだった」。驚いたなあ。著書によると、ポーランド移民で、ニューヨークのブロンクス育ちのルーべン・マッタスと妻ローズがヨーロッパに対するアメリカ人の憧れを巧みに利用したものだった。なかなかやるなあとは思うが、どうして普通の食べ方ができないのか。エロスアイスをコンセプトにして売っているのかとふと思う。

     アイスを食べながらアイスの歴史をひも解くには手軽で良い本。機会があったら読んでみてください。

  • アイスクリームという、ごく一般的な食べ物の知られざる歴史を紐解いた本です。豊富な図版と平易な説明で、もう読んでいるだけでアイスクリームが食べたくなってくること請け合い。

    現代に生きていると完全に忘れがちですが、「氷が解けないように保管する」技術に先人たちがいかに腐心しながらアイスクリームを開発してきたのか、この本を読むとそのことに思いを馳せずにはおれません。

  • アイスクリームの歴史は、クリームと砂糖と卵を攪拌して味付けするというおなじみのレシピではなく、乳を使わない冷たい飲み物から始まる。
    日本では、4世紀に仁徳天皇が氷とその食物保存能力に感心し6/1を氷の日と定めた。賜氷節の始まり。
    今日世界のほとんどの地域に冷凍庫があるが、人類史上を通じてほとんどの時期、氷はすぐに解けてしまう贅沢品、貴重品であり19世紀までその状況は続いていた。

  • ふむ

  • 本書は、かつては高貴な生まれの人しか口にできなかった高嶺のデザートが、どのような経緯をたどり世界中の誰もが楽しめる安価で美味しいお菓子になったのかを丁寧に紹介しています。アメリカ建国の父ジェファーソンは手作りアイスで客人をもてなした、アイスクリーム・サンデーが考案されたのは厳しい協会の不文律が原因だったなど、アイスクリームにかんするトリビアや、美しい挿絵・写真が満載された楽しい一冊です。

  • テーマ史

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