- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562049776
作品紹介・あらすじ
「神の食べもの」と呼ばれる一方「悪魔の食べもの」とも言われてきたキノコ。
キノコ自体の平易な解説は勿論、採集・食べ方・保存、毒殺と中毒、宗教と幻覚、
現代のキノコ産業についてまで述べた、キノコと人間の文化の歴史。
感想・レビュー・書評
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「秋」のお題を拝借して未知の本に出合いました。『キノコの歴史』(シンシア・D・バーテルセン著)というキノコの博物誌です。一般的な解説のみならず、神の食べ物とも悪魔の食べ物ともいわれたキノコについて、宗教や政治との関係なども取り上げています。(by Satsuki)
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神の食べ物といわれたり悪魔の食べ物と言われたり…
料理や採取、保存薬や宗教、幻覚など。 -
植物でも動物でもない、色や形や生態もさまざまな不思議な生き物キノコ。その歴史は古く、古代ローマ時代から食されてきました。
本書では、キノコに関する奥深い歴史を菌類好きの国、菌類嫌いの国それぞれの視点から考察してその魅力を探っていきます。
キノコの生態や採取法、栽培法、おいしい食べ方はもちろん、毒や薬としての役割から宗教についてまで、キノコの歴史を豊富な写真やイラストを添えて紹介。巻末の古代ローマ時代から現代にいたるまでの世界各国のキノコ料理のレシピは必見です。
京都外国語大学付属図書館所蔵情報
資料ID:593675 請求記号:657.82||Ber -
食欲の秋の名物の一つと言えば、マツタケ。マツタケを見ると食べる食べないにかかわらず、秋が来たと感じる今日この頃だ。そんなマツタケをはじめとするキノコにも歴史はある。神としてあがめられたリ、悪魔としておそれられたりと時代や地域によって評価が分かれていたキノコの物語。
伝統的に菌類嫌い・菌類好きの地域という表が載っている。それを見ると、イギリス、アメリカ、カナダ、インド、中東、アフリカなどが嫌いに入っている。その一方で、フランス、ロシア、ポーランド、中国、日本、北朝鮮、イラン、東・西アフリカの辺境地域などが好きに入っている。
インド全体では、キノコは「貧者の肉」とされているという記述を見て驚いた。インド北部のカシミール地方では、よく食べられるとある。不思議の国インドだけのことはある。
1980年代以降、アメリカやイギリスで栽培可能なキノコの種類が増えたことと、アリス・ウォーターのような有名な料理人がキノコ料理を創作した。2000年代になると、アメリカのスーパーでいろいろなキノコが売られるようになり、雑誌や料理書でキノコ料理が取り上げられるようになったとある。
キノコのとりこになった人として、以下の人が上がられている。あのピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポター、ポアンカレ予想で有名な数学者グレゴリー・ペレルマンなどの名が挙げられている。どうしてキノコ萌えになったのか気になる。
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3F閲覧室
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