黒の王子の誘いは (ライムブックス ホ 1-18)

  • 原書房
3.20
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562065097

作品紹介・あらすじ

カイル公爵ヒュー・フィッツロイは、とある晩餐会に出席した真夜中の帰り道、暴漢に襲われた。応戦したものの、多勢に無勢で窮地に陥る。そこに現れたのが「セントジャイルズの亡霊」と呼ばれる謎の人物。屋根から屋根へと飛び移り二本の剣を操る身軽な「亡霊」はヒューを助け、キスをしたかと思うと、あっという間に姿を消した。「亡霊」は女性だった。
自分を襲わせたのは誰なのか? 晩餐会で目撃した密書のやりとりが関係しているのか、あるいは謎の秘密組織〈混沌の王〉が黒幕なのか、ヒューには判断がつかない。調査を進めるため、セントジャイルズの情報屋の少年、アルフを呼び寄せる。
ところがこのアルフこそ、セントジャイルズの亡霊だった。女性であることを隠し、男装することで身を守って貧民窟で生き抜いてきた彼女は、正体がばれたのかとあやぶみながら公爵に会いに行く。そして仕事の依頼だとわかって、少し落胆しつつ聞き込みを開始したところ、彼女もまた暴漢たちに襲われて重傷を負ってしまい……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 晩餐会の帰り道で暴漢に襲われたカイル公爵ヒュー・フィッツロイ、そこに現れたのは「セントジャイルズの亡霊」と呼ばれる謎の人物。
    二本の剣を操る身軽な「亡霊」はヒューを助け、キスをしたかと思うとたちまち姿を消した━「亡霊」は女性だったのだ。
    自分を襲わせた人物を調べるため、ヒューはセントジャイルズの情報屋の少年・アルフを呼び寄せる。
    ところがこのアルフこそ「セントジャイルズの亡霊」だった。男装することで身を守り貧民窟で生き抜いてきた彼女は正体がばれたのかと警戒しながら公爵に会いに行くが……
    《メイデン通り》シリーズ、新展開の第11巻。

    ここ数巻では登場しなかった「セントジャイルズの亡霊」が帰って来た-
    戦闘で共に、背中を預けあって戦うのっていいよね!
    これでアルフが引退したら次を継ぐ人物はいなさそうだけど…都市伝説になるのかな-

    今巻と次巻は繋がってるので続きが気になる-巻末であれ?って混乱する描写があったけど、それが次の物語、事件の発端だった-のですぐに読み始めました。
    次巻でシリーズも完結かと思うと、長かったような、短いような。
    作中でも結構何年も経って、初期のカップルたちは数人の子持ちだものね-

    しかし、ここ数作ヒーローが公爵位が多いけど、この時代何人いたんだろう…

  • 国王の庶子のカイル公爵は、夜道賊に襲われているところを"セントジャイルズの亡霊"に助けられる。だけどそれが女性でしかも去り際にキスされて…
    ずっと男性として生きてきたアルフが公爵を愛することで自分が女性であることを意識し始めます。自分の立場や将来のことを考える彼女がせつなくて沁みてくる。
    でね、屋根の上で公爵が星座を教えるシーンはとってもロマンチック。ラスト森に憧れてたアルフがそのそばで結婚できるなんて本当にハッピーエンドだわ。
    このシリーズはちょっとサスペンスもあってそれも魅力のひとつなんだなぁ。
    ダイモア公爵とアルフの関係が気になるんですけど!で、次はこの作品に登場していたアイリスと彼の話か!密林であらすじ読んじゃったよ。えーー!お願いだから早く次出してください、ライムさん。

  • メイデン通りシリーズ第十一作
    (これの前に第10.5作がありますが、未邦訳です)
    公爵(国王の庶子)×「セントジャイルズの亡霊」兼情報屋の娘

    ようやく、情報屋アルフの話まで邦訳されました。
    彼女の初出は第五作(ケール卿の友人ゴドリック・セントジョンと、グリフィン・リーディングの妹マーガレットの話)p.267のようです。
    自分から亡霊(ゴドリック)へ近づいてきたんでしたね。
    少女誘拐団の件で。

    今回の話を読むまで
    彼女が亡霊の後釜になっているとは予想してなくて
    びっくりしました。
    読み落としていたのかな?

    一方のヒーロー、カイル公爵ヒュー・フィッツロイは
    前作が初出なので、まだ記憶に新しかったです。
    彼のバックグラウンドもわかり、なるほどでした。

    そして、カイル公爵に手紙を寄越した前作ヒーロー
    モンゴメリー公爵は
    手紙の書き方もめんどくさい(´Д`)

    さすがに十一作ともなると登場人物とつながりが多く複雑になる為、頭の中が混乱しますが
    読み返すと、読み落としや、初読の時とは違った感想が得られそうで、楽しいです。
    そうそう、前作で黒幕だったダイモア公爵の息子ラファエルがいい感じで登場してます。

全4件中 1 - 4件を表示

エリザベス・ホイトの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×