なぜ人類は戦争で文化破壊を繰り返すのか

  • 原書房
3.50
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本棚登録 : 73
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562071463

作品紹介・あらすじ

戦争や内乱は人命だけでなく、その土地の建築物や文化財も破壊していく。それは歴史的価値や美的価値を損なうだけでなく、民族や共同体自体を消し去る行為だった。からくも破壊を免れた廃墟が語るものとは。建築物の記憶を辿る。

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/654287

  • 第1章 はじめに 建築と記憶の敵―建築物は永久には存在しない
    第2章 文化浄化 誰がアルメニア人をおぼえている?―モスタルの橋、「水晶の夜」、各地に根付いたモスクやシナゴーグ
    第3章 テロリズム 士気阻喪、メッセージ発信、プロパガンダの手段―世界貿易センタービル、IRAの活動、第二次世界大戦下の無差別爆撃
    第4章 征服と革命―踏みつけにされるユダヤ人、消されゆくチベット、エルサレム問題、文化大革命、バーミヤンの仏像破壊
    第5章 壁と隣人 分断の破滅的帰結―ベルファスト、ベルリン、イスラエル、キプロス、民族や宗教ごとの居住地制限
    第6章 記憶と警告1 再建と記念―破壊された建築の再建は、誰にとっての真実であり、誰のための記憶なのか
    第7章 記憶と警告2 保護と訴追―文化財を保護するために何をすべきか、破壊の責任を誰に問うのか

  • ふむ

  • 東2法経図・6F開架:209.7A/B39n//K

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/771734

  • 戦争や内乱は人名だけでなく、その土地の建築物や文化財も破壊していく。レムキンの言葉の引用から。
    「言語、伝統、記念建造物、文書館、図書館、教会など、簡潔にいえば、それは国家の魂が宿る社である」
    「本を燃やすことと死体を燃やすことは同じではない。しかし教会や本の大量破壊に介入すると、死体焼却の防止になんとかまにあう」

  • ウクライナとロシアが争っている今、読んでおきたい本

    ロシアのウクライナ侵略が始まってから、なんとなく“ロシアの文化を好き”と言えなくなってはいませんか?
    それが如何に怖いことかが分かる一冊。
    もちろん、侵略行為は許されることではありません。
    しかし、彼らの文化を嫌いになることが何の得になるのでしょうか?
    世界が敵を避難の的を“プーチン”として“ロシア人”とは言わない理由もここにあります。

  • 建築が戦争の武器になる。
    爆撃の標的となり、大量殺戮の現場となるからである。
    建築に携わっていた私にとってショックな一言。

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