タッカーのいなか (評論社の児童図書館・文学の部屋)

著者 : ジョージ・セルデン 吉田新一

• 評論社 (1984年3月20日発売)

感想・レビュー・書評

[チコショップさんの感想 · 2007年5月13日]

『天才コオロギ　ニューヨークへ』の続編。タイムズ・スクエアに住む、ネズミのタッカーとネコこのハリーの元に、コマドリが現れます。そのコマドリは、田舎に帰っていったコオロギのチェスターからの使いできたのだといいます。田舎でなにかたへんなことがおこっている…　早速、タッカーとハリーは、ニューヨークから、コネチカットへ、そしてチェスターと再会を果たすことになるのです。
チェスターが住んでいるのは、ちょっとした原っぱで、チェスターの家のある切り株の脇には柳の木は立っています。他に、小川があり、ちょっとした池もあり、草むらの中には、ウサギや野ねずみがたくさん住んでいます。ニレの木には鳥たちも住んでいることでしょう。原っぱの先の家のエレンとその兄弟達の遊び場もあります。緑豊かな素敵な田舎…　タッカーもハリーも一目でここが気に入ります。でも、チェスターのいう大変なこととは、このことだったのです…