西洋絵画の主題物語 1 カラー版 聖書編

  • 美術出版社
3.68
  • (19)
  • (11)
  • (32)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 189
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568400403

作品紹介・あらすじ

本書で扱う主題は旧約聖書・新約聖書の物語、マリアや聖人の伝記である。聖書の記述の順に名画をカラーで配し、物語の欄でその絵柄を追いながら主題を説明。解説の欄で画家たちがその主題をどのように取り扱ったかを簡潔に述べる。主題を通しての西洋美術の理解に、美術作品を通しての西洋文化の理解に、展覧会や海外旅行に、美術を愛する万人必携の1冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ビジュアル図解 聖書と名画」と同じような趣旨だが、「ビジュアル〜」が1テーマ1作品なのに対して、こちらは1つのテーマ複数の作品が紹介されている。表現のバリエーションがわかるのがよい。解説は「ビジュアル〜」の方が初心者向けかつ丁寧で、こちらはある程度主題や画家を知っている人向けという印象。
    あまり馴染みのない聖人についても、きちんと章をもうけて個々にページを割いてくれるのも良い。

  • タイトル通り、西洋絵画(今回は宗教画)の意味、何が書かれているかについての「お約束」を解説してくれるもの。人物以外のアイテム、動植物、剣や鎧、旗、光、髑髏、石まで、いろいろな意味が込められていることを知ることができる。百合は純潔、鳩は神の意志、りんごは知恵だったり禁断のアイテムだったり、剣は将来の斬首、などなど。また、時代背景にも言及してくれてて、絵の発注者や書かれた状況も理解できる。絵を見るだけではなく、細かな内容を知ることができるようになれば、もっと楽しめると思った。

  • 先日、何の気なしにテレビをつけたら、NHKの「日曜美術館」でヤン・ファン・エイクの「ヘントの祭壇画」の修復の話をやっていた。確かこの絵は、ヨハネの黙示録だったよなあと思いながら、ページ数の割にずっしりと重いこの本を久しぶりに手に取った。信仰心など皆無の無神論者だが、聖書の知識が少しあると、絵を見る楽しさが全然違う。1997年3月5日第1刷、1999年11月26日第6刷。定価[本体価格2,800円+税]

  • 西洋絵画をその描かれている内容をもとに分類し、その主題を解説するというシリーズの聖書編。他に神話編あり。

  • 西洋絵画の主題物語-聖書編。

    「受胎告知」や「最後の晩餐」など、西洋美術の主題にとりあげられている聖書の物語が、実際の作品のカラー図版とともに、わかりやすく解説されてます。

    宗教的知識がなくてももちろん美術品として楽しめますが、描かれた物語の背景を知った上で観るとより一層理解が深まります。

    ワタシが持ってるのは、美術手帖の増刊号だけど、今はその後書籍化された別装丁のものが売ってます。

    ヨーロッパの美術館めぐりする前に必見。

  • 大学時代の心の支えのひとつでした(個人的感想)。
    美しい絵と解説を読んでいくと、なんとなくキリスト教の輪郭がわかったような感じがして、西洋絵画史が概括できたような気もして、キリスト教圏に生きた人々の価値観やものの捉え方が伝わってくるように思えて、つまりお得な内容です。
    一番お得なのは、いろんな作家の画風やスタンスがさらっと見られることではないでしょうか。カタログ的と言うと叱られそうですが、教養の為と割り切っても使い道のある一冊です。
    私はこれで、プッサンが好きになりました。

  • 便利便利ちょう便利。聖書をあまりまともに読んだことのない私にとっては、ありがたい本です。絵の解説がときどき絵に対するツッコミみたいになってて読んでても面白い。

  • とてもわかりやすい西洋宗絵画の解説書でした。
    これまでほんとに活躍してくれました。
    私の目標は、この絵画を全部見に行くことです。

  • 旧約、新訳合わせて主要な主題と代表的絵画を全編カラーで学ぶことが出来る。辛口コメントも面白い。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

多摩美術大学教授 ルネサンス美術史 ミケランジェロの専門i家

「2010年 『彫刻の解剖学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

諸川春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×