神様の名前

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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568730166

感想・レビュー・書評

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  • 人生というものに理性は存在せず、どうしようもないやりきれなさのなかで、ほんのわずかのぬくみを追いかけてやっと息をつくものだという話が詰まっている。そのなかで最後の作品がハッピーエンドと思える展開で終わっていて、なんとなくほっこりさせられてしまった。でも、幻想的すぎる展開に、結局ハッピーなんて夢なんだなとも思わせられた。人は結局夢を見てなんとか生きていく存在なんだな。

  • 短編漫画集。中盤の「テディ・ベア」から最後の「tide」までが特に好き。台詞やモノローグでなく、描かれた彼と彼女たちの表情、仕種から心の揺れや切なさがダイレクトに伝わってくる。

  • 自分的には多田由美の絵も漫画も一番このころが好き。構図も絵も神がかってる。セリフがないのに、登場人物の機微がばしばし伝わってきて、何度読んでもないてしまう。1コマ1コマが雑誌のピンナップみたいで、ただ、なんとなく、髪をかきあげてるシーンだったり、何かをくわえてるシーンだったりするだけなのに、アングルと構図と画力のおかげで目がそらせない色気がある。

    表題作の神様の名前も面白いけど、個人的には途中のカラーの庭の木と、最後のTideがすごく好き。
    読んでて「ああもう」とか「ええ!?」とか、つっこむのもしんどいぐらい駄目な人たちしかでてこないけど、時々この世界にどっぷりひたりたくなります。

  • 多田由美が日本を描いたのは初めてじゃないだろうか。

  • 貰った 泣いた

  • 雰囲気だけで、いいじゃないかと思う。
    雰囲気が全てで、それが気に入りました。

  • ブログにいただきました

  • 多田由美の描くダメ人間が本当に愛おしい。カラーの絵も大好き!

  • 学ランの男子校生が出てくるのに日本に見えない多田由美マジック。

  • 短編集。多田由美作品には珍しく日本人(?)学生が主役の話も。それでも相変わらず報われない・物悲しい・そして少しの希望がある話が沢山。「庭の木」がオールカラーでちゃんと載っているのが嬉しい。素敵なカラーです。

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著者プロフィール

1963年生まれ。大阪府出身。1986年、「月刊ASUKA」(KADOKAWA刊)でデビュー。以後、『トゥルー・ブルーは決して色あせない』『ディア・ダイアリー ―多田由美 短編集―』など短編集を数多く手がけ、イラストレーターとしての活動も行う。現在は神戸芸術工科大学芸術工学部まんが表現学科にて准教授を務めている。

「2021年 『レッド・ベルベット(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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