- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569569024
感想・レビュー・書評
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懐かしの宮脇檀。もう亡くなってかなりになるよね。離婚後に男手で育てた娘さんが結婚してから、あまり経たないうちだったか。
住宅建築が専門。ただし、この本では日本の都市形成、特にバブル期以降の首都圏の、阿呆らしい郊外持家志向に、簡明な日本文化論の視点から反対を唱える。いわく、ヨーロッパの「都市生活者」ではなく、日本古来の農民的発想によるものであると。
今まで気がつかなったのだが、新たに家を求めようとする人は、南向きの玄関にこだわると。関西ではそれほどでもないように思うのだが、確かにアパート、マンションの廊下は、北向きにある。部屋の採光を重視する南向きリビング間取りだとどうしてもそうなる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京在住の人と、官僚に読んでもらいたい本。1996年の本だけど、現状はあまり変わっていないのではないだろうか。今まではいずれ縁側がある家に住みたいとか思っていたけれど、考え方が変わりそうになった。ただ、「木に学べ」に書いてあるように、住宅を20~30年サイクルでコロコロ建て替えるような商品としか見ていないところも垣間見えるので、いいとこ取りをする必要があるだろう。
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大好きな本です。
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私も賃貸派。日本人の土地神話をどうにかして、良質な賃貸共同住宅をもっと増やしてほしい! と思っているので、そのあたりの考え方が言語化されていてよかった。さすが宮脇さんだ。細部はあれ?ってところもあったけど。というか、そもそも建築家が言うか、と思ったり笑