土光敏夫質素の哲学 (PHP文庫 み 15-1)

著者 :
  • PHP研究所
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569569901

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 元・東芝社長、経団連会長・土光敏夫氏の生き様・人柄について書かれた本。
    初版・1997年3月、213ページ。

    「メザシの土光さん」の人柄・仕事ぶりについて書かれている本。
    個人的に、この人のことをほとんど知らなかったので、どんな人柄なのかを知れて良かった。
    現在の日本には得難い人という印象。

    現代、こういう生き方をできる人がいるのかな・・・
    是非、生き方を真似たいと思った。


    p.81
    家庭がきちんとしていないで、どうして男が外で安心して働けるか。そのなかでも、奥さんが健康であることは、非常に重要なのだとつねづねいっている。

    p.82
    「人間の価値はどういう生き方をしたかで決まる」

    p.132
    「人に言われなければどう考え、どう動いたらよいかわからない人間の生き方なんて、貧しいものだよ。何が正しく、何がまちがいかを、自分の頭で判断できなければ社会人といえない」

    p.161~162
    1.なすべきことが多いということは、希望が大きいということだ。
    2.考えるより当れ。体当たりすれば新しいアイデアが生まれる。
    3.問題を提起せよ。憎まれ役になれ。
    4.同じ議論を繰り返すな。
    5.問題的な関係者は会社によぶな。ただし総論は伝えよ。
    6.廊下の行きずりでも、書類一枚分の連絡はできる。
    7.必要以上の正確」は、時間と経費のロスである。
    8.忙しくしている時は、ミスは少ないものだ。
    9.決めたことは実行せよ。
    10.人間関係は、尊厳より信頼が大事だ。
    11.チームワークとは、和気藹々ということではない。白熱した議論とその実行を指す。
    12.学校での優等生は、とかく実践力がない。
    13.絶えず問題(疑問)をみつけて、これをかたっぱしからつぶしていけ。
    14.問題に馴れるな、馴れると疑問が起こらぬ。疑問なきところに進歩はえない。
    15.先入観を捨てて白紙で聞けば、問題点(疑問)がすぐ発見できる。
    16.ちょっとでも可能性があったら食いつけ、食いついたら話すな。
    17.前人の作った基礎は活用せよ。ただし、前人と同じ穴を掘ってはならぬ。
    18.会議は多数決の場ではない。何がベストで、何がベターかを発見する場である。
    19.常識と言うが、常識ぐらい非常識なものはない。
    20.組織内では、謙譲の美徳はその組織を毒する。
    21.失敗のいいわけよりも、原因の探究が先決だ。
    22.身についていない知識は、会社を毒する。

    p.178
    これからの世界は、ますます進歩し、複雑化してくる。これに応じて、人間は、ますます人間性をしっかりともたなければならぬ。物質その他は、人間がこれを利用すべきもの、学問知識は身に付けて人間性を高めるべきもので、人間がこの犠牲になるべきではないのである。

全1件中 1 - 1件を表示

宮野澄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×