- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569574370
感想・レビュー・書評
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■天狼の元就の教え「兵は詭道なり」
■冷静沈着な小早川隆景を頼りにする輝元
■石見銀山発見は博多商人神屋宗湛の祖父神屋寿禎
■毛利家外交僧の安国寺恵瓊を使いこなす隆景
■隆景像は恵瓊が見たものが中心なのだろう
■残念ながら隆景が五大老を務めるシーンはない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あさ~い。
最近、戦国ものを読んでてよく感じますが…。
ちなみに隆景。
「関ヶ原まで生きていたら歴史が変わったかも」なんて話もよく聞きますね。
恵瓊もよく出てきました。
恵瓊で〆。 -
謀将・毛利元就の三男であり、長兄・毛利隆元の死後、「毛利の両川」として次兄・吉川元春と毛利家を支えた武将・小早川隆景。父・元就の中国制覇に貢献し、元就亡き後は羽柴秀吉の中国攻めに適切に対処、やがて豊臣政権で重きをなしていく隆景。しかし晩年は、毛利宗家のために進んで小早川家を犠牲にする苦渋の決断を下していく。至誠にして無私、円満具足の名将の堂々たる生涯を描く力作。
2010.9.23読了 -
私が、最も好きな戦国武将小早川隆景の小説。ただし、私の嫌いなPHP文庫からしか出ていないのが、悲しいが。
小早川隆景は、非常にバランスのとれた武将であり、戦でも政治の面でも能力を発揮して、秀吉からも一目置かれていたほどの人。無能な秀秋を、本家毛利を守るために養子にした辺りで終わる。
小早川隆景が、関ヶ原の合戦時に生きていたら、と言うことはよく言われるが、毛利家はあまり優れた人物がおらず、大きな領地を残して江戸時代を迎えていたら、余計幕府の厳しい目に晒されることになったのではないかと思われる。 -
三本の矢の三本目、小早川隆景の話。元就が井上一族を誅殺する辺りから死後の関ヶ原直前までが描かれています。殺伐とした戦国時代を舞台にしているにも関わらず全体的にふんわりとした雰囲気なのは作者ゆえでしょうか。隆元と隆景、隆景と秀包の間柄等見所は書ききれないほどございますので割愛しますが、登場人物揃ってとにかく可愛らしくて浜野さんに並ぶほど好きな作者だと思いました。童門さんの「小早川隆景」もかなり良かったですが、此方もかなりオススメです。合わせて読んでみては。
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三ツ矢の一、小早川隆景の一生。
武勇の兄・元春と、知謀の隆景は毛利宗家を支える毛利両川となる。
私が読んだ歴史小説の中で、一番読みやすいと思いました。
後半は恵瓊に持っていかれた感が否めませんが、恵瓊がいい仕事していたので嫌な感じはしなかったです(笑)
ただ主人公であるはずの隆景が控えめな性格なせいか、少しインパクトが薄いような‥。
毛利一族ほぼ総出なので、毛利好きな方にはおすすめします。 -
文章がすごく好きでした。隆景がとにかくかっこいい!!
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毛利元就の三男として毛利の中国地方制覇を支え、豊臣政権でも重きをなした、知謀の将の生涯を描く歴史小説。幼くして小早川家に養子に入った隆景は、長じて瀬戸内水軍を掌握し、元就の覇業の一翼を担います。元就亡きあとは宗家を支えることに徹し、そのために家系が途絶えることも甘受しました。抑制の効いた情熱と研ぎ澄まされた知性、己を押し出さない謙虚さが清涼な印象を与えます。武将らしく爽やかに生きた兄の吉川元春とは一味違った魅力を持っています。
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小早川隆景を、というより毛利全体も好きになりました!最後は安国寺エンド(笑)でしたがとても楽しく読めました