里見義堯(よしたか) 北条の野望を打ち砕いた房総の勇将 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569665535

感想・レビュー・書評

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  • 里見氏といえば里見八犬伝であるが、なんとな滝川馬琴は完全なる創作物語と自ら語っているそう。という意味では本当の戦国大名である里見氏の物語はほとんど知られていない。北条氏は東京湾を越えてしばしば房総を侵し、江戸を抜けて市川あたりで決戦が繰り広げられたこと、上杉謙信は北条氏の領土的野心を挫くために幾度となく関東、そして下総まで攻めていることなど、里見氏を軸に関東勢力争いが繰り広げられていたともいえる物語であった。

  • 房総において北条家と真っ向から戦い里見家の全盛期を築き上げた里見義堯が主人公です。

    安房の国から最大で上総、下総を支配するほど領土を拡張し、里見水軍は北条水軍を何度も撃退するなど、なかなかの強さを見せました。

    本の全体を通して、確かに名将という感じのように見えますが、ちょっとひいきがあるかな、という感じも否めません。
    あとがきに、北条氏康や武田信玄と互角に戦いとありますが、それはちょっといい過ぎだろう、という気もしました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-79c2.html

  • 4569665535 379p 2005・12・19 1版1刷

  • 滝沢馬琴の名作『南総里見八犬伝』で知られる房総の戦国大名・里見家。しかしその実像はこれまで、史実とフィクションの入り混じった八犬伝によって、かえって陰に隠れてしまっていた。本書は、里見家中興の祖・義堯の波瀾万丈の人生を描いた長編小説。
    甥・義豊との骨肉の争いを制して里見家の当主となった義堯は、安房一国を統一、関東制覇を目論む日の出の勢いの北条氏に敢然と立ち向かう。敵味方入り乱れての戦いが続く関東の地で、一時は房総半島全域に勢力を拡大するも、北条氏に二度までも大敗。絶体絶命の窮地に陥るが、そのたびに義堯は家臣一丸となり、不屈の闘志で存亡の危機を乗り越えていった……。
    弱肉強食の覇道が横行する戦国にあって、宿敵・北条氏からも「仁者必ず勇あり」と、その人柄と戦いぶりの見事さを称えられていた里見義堯。北条の野望を阻むとともに、ひたすら領民の安穏と繁栄を願い、戦いに明け暮れた勇将の真実の姿に迫る力作。

    内容(「BOOK」データベースより)
    『里見八犬伝』で知られる戦国大名・里見家。家中の内紛を制して第5代当主となった義堯は安房一国を統一、関東制覇を狙う北条氏に敢然と立ち向かう。一時は房総半島全域に勢力を拡大するも、北条氏康に二度までも大敗、窮地に陥る。しかしそのたびに義堯は、不屈の闘志で存亡の危機を乗り越えていった…。領民の安穏と繁栄を願い続け、北条の野望を阻んだ勇将の姿に迫る力作長篇小説。

    2007.12 読了

  • 里見八犬伝で有名な安房の戦国大名里見義堯の文庫本。
    はっきり言ってあまり知らなかった(笑)。息子の義弘のほうが知っていたかな。
    でも読んでみたら読みやすくなかなか面白かった。
    義堯がいなかったら里見家はもっと早くに滅んでたかも。

  • よく知らなかった武将の話だった・・・でもこれはいい。
    フツーに小説として完成度の高い1冊ではないだろうか。

  • 房総半島の片隅を支配していた里見家の北条家との攻防が主題。でも、戦国大名の抗争が弱小大名に与える影響ってこうなのねと読み取れます。

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