- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569666822
感想・レビュー・書評
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不条理といえばの別役実による童話集。
こわいおはなし、ばかばかしいおはなし、いじわるなおはなし、さみしいおはなしがたくさん。
大人のための童話ではなく、実際NHKで「おはなしこんにちは」として2年間も朗読されたそうだ。視聴者の反響はどうだったのか。幼児にうけたのか、気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者らしくさらっと毒をまぶした童話群。
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子供の頃に読んだ大好きな本です。
古本屋さんで単行本をようやく見つけて入手しましたが、知らない間に復刊されて文庫本が出ていたようです。
手に入るかなあ。 -
難しい言葉を使っていないのに詩的に感じる。場面が絵になり頭の中に浮かんでくる。
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どこかの町の童話集。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない不思議な読後感。
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出版社/著者からの内容紹介
今から30年ほど前、「おはなしこんにちは」というNHKの幼児向け
の人気番組があったのを覚えているでしょうか。そこで朗読された童話が、本書
に収められた、別役実氏の書き下ろし童話でした。
表題作の「淋しいおさかな」をはじめ、「煙突のある電車」「猫貸し屋」「穴の
ある町」「可愛そうな市長さん」など、22作に共通するのは、穏やかな始まり
と、虚をつくような結末、あるいは哀愁漂う結末など、いわゆるハッピーエンド
で終るような童話ではなく、大人の鑑賞にたえ得る童話という点でした。それ
は、この作品集が単行本として刊行された当時、大人の支持を受け、版を重
ね、復刊を望む声が多かったことでもわかると思います。まさに、本書は「大人
のための童話集」の走りだったのです。
当時の番組をリアルタイムで見た子供たちは、今、40代の働き盛り。かつて自分
が子供だった頃を、本書を読んで思い出してみてはいかがでしょう。名作、待望
の復刊。
2008.10 -
市民図書館に設けられた、いらない本を置いて行くスペース。そして欲しい本があったらそこから貰っていったり出来るんですが、そこから持ってきた本。
ものすごいマイナーだけど、ものすごい面白いです。単純なのに単純じゃない、答えの出せない話が多いです。話は完結してるのに、自分の中では完結しない感じがいい。短い話が20以上納められてるんですが、どれも例外なく面白いです。ぼんやり切なくて、内容とは別のところでなにかが組み立てられていく感じ。
童話で言葉も易しいんですけど、きっとどの年代が読んでも面白い。小さい子が読んだら不思議なファンタジー要素が楽しめると思うし、大人が読んでも何かを得られるような気がします。 -
これは復刊ですが、私の持っているのは初版5刷で、高校時代に友達にお見舞いにいただいたもの。
今から30年ほど前、「おはなしこんにちは」というNHKの幼児向け
の人気番組の中で語られたお話。表題作の「淋しいおさかな」をはじめ、「煙突のある電車」「猫貸し屋」「穴のある町」「可愛そうな市長さん」など、22作。