「真のリーダー」になる条件 初めて部下をもつ人へ (PHPビジネス新書 54)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569698373

作品紹介・あらすじ

「部下が言うことを聞かない」「チームがまとまらない」「上司と部下との板挟みになってつらい」など、管理職の悩みは尽きないもの。そんな悩める初級リーダーに、「真のリーダーシップの身に付け方」と「今、目の前にある問題の解決方法」を同時に説くのが本書。リーダーの心得や人間力の鍛え方から、質問の仕方、ほめ方、チームのまとめ方など具体的手法まで、著者の実体験に基づいた本音のリーダーシップ論を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 堀紘一のリーダーシップ論が、コンパクトにまとまっていると思う。著者の『リーダーシップの本質』を読んだことのある人にとっては、改めて得るものは、ほとんどないと思いますが。

  • 部下との接し方初級マニュアル本。

    何度も伝えなさい。ということ。

  • ・最近リーダーになりたがらない若者が増えている。
    ・どんな時代になろうとも絶対にとって代わることのない能力、それこそが「リーダーシップ」
    ・リーダーシップを身に付けなければ必ず後悔する。
    ・管理職になったことで残業手当がなくなり、むしろ給料が減ってしまったというのはよく聞く話である。それなのに責任だけは増すのだからたまらない。
    ・リーダーとは孤独な存在。心の中の悩みや怒り、焦りといった部分を部下に見せないよういつも平静の必要。またどんな大事にも動じない、堂々たる姿勢も大切。
    ・相手が自分のメッセージを正確に受け取っていないと判断すれば、表現方法を変えながら何度も何度も根気よく続ける、リーダーにはそんな忍耐力が必要。
    ・今後はリーダーを目指す社員と、指示待ち社員の二極化
    ・民主主義における「平等」の意味を「機会の平等」ではなく「結果の平等」としてしてしまった。
    ・組織にはトップ、現場の責任者と従業員の三つだけで済む(潜水艦の例)、しかし日本人は補佐が好き。・・・この流れは変わっていく。
    ・リーダーに求められる重要な基本の役割「組織の目的を明確にし、メンバー一人一人をその目的に向かわせる。」
    ・チームワークを生み出すこともリーダーには求められる。
    ・「やってみせ、言ってきかせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ」(連合艦隊司令長官 山本五十六)
    ・生まれつきリーダーシップをもって生まれてきた人なんて一人もいない。
    ・ずっと先の目標のことばかり言っていても部下もついてこないし、甘やかしてばかりでも目標は達成できない。
    ・人は何事につけても「天動説」になってしまう。
    ・「部下は一人ひとりすべて異なる人間だ」という前提にリーダーは立つべき。
    ・「上司がやってみせる」→「部下にやらせる」→「失敗する」→「反省させる」・・・部下に「修羅場」を経験させる。
    ・生意気な部下・・・リーダーの仕事は最終的に意思決定すること。アイデアそのものは自分の意見である必要ではない。⇒積極的に生意気言わせて、その中からいい手を選んでしまおうというくらいの心構えがないと、まーリーダーは務まらない。
    ・リーダーが全て決めようと思うからいけない、リーダーとはみんなの意見を束ねて進めていくというのが仕事。
    ・ただ生意気なだけの人間は仲間はずれになっていく。(自然淘汰)
    ・リーダーはガキ大将になってはいけない。
    ・違う部署や異なる上司、また外部の環境に触れる機会が大事。一歩引いた視点から、今まで気づかなかった自分の姿に気づくことは少なくない。
    ・五回や十回で気づくようなら、優秀な部下。
    ・あの上司は怖いときは怖いぞ、と思われるくらいでいい。リーダーはいつもいつも、いい子ぶる必要はない。
    ・上司は部下に「質問」を投げかけ、部下自らが問題点を発見し、解決策に至るよう誘導する。
    ・大事なことは間違いを発見することではなく、如何にして「自分で気づかせる」かということだ。
    ・上司は戦略的に「誉める」(できるだけ人の前で)
    ・潜在能力を誉める
    ・叱るときは基本的に個室
    ・大体組織というものは、十人中一人か二人は何も言わなくても働く、逆に一人か二人は何を言っても働かない。・・・組織とはこういう者
    ・死んでも働かない人間は、誰がリーダーになっても無駄。無視するか、とっとと追い出すことを考える方が良い。
    ・仕事の四つの欲求・・・「金銭欲」「権力欲」「自己実現欲」「貢献浴」
    ・リーダーは「夢を語る力」
    ・何でも全員で議論するという風土⇒上も下もなく全員から同じ立場で意見を出し合う組織にしなかればならない。
    ・嫌いな人間・・・好きになれない者はしょうがない。⇒組織に役に立つかどうかで判断しろ。
    ・部下を好きになったり嫌いになったりするものではない。
    ・飲み二ケーションだけでコミュニュケーションは十分と思うな。
    ・クビは組織のためだけでなく本人のため。
    ・一匹のヒツジが迷ったら、そのヒツジは放っておいても、まずは九十九匹を安全なところへ連れて行くほうが羊飼いとしては大事なのだ。
    ・板挟みは世の常だ。
    ・人間力=仕事の能力+人間的魅力
    ・何でも自分で仕切りたがるリーダーは「ガキ大将」に過ぎない。
    ・問題を指摘するのならば、どうやったらそれを解決できるか対案を必ず提示しなければならない。
    ・運を運んでくれる人と数多く出会い、良好な関係を築く。
    ・「可愛気」必要。可愛気とは何も愛嬌ばかりではない。つまり自分の意思を持っている。向上心がある。きちんとした中身を備えている。そうした人物には、つい目をかけたくなる。

  • 2013/04/04
    なんとまぁ。。質問・回答形式で書かれているけど、これって著者が選らんでんのかな?どうでもいい話ばかりで参っちゃうよ。

  • 堀さんの書いた新たに管理職になった人に向けた1冊。
    印象に残ったもの
    ・若い人は請求に結果を求めたがる、失敗にヤワ
    ・日本人は格差への危機感が薄い
    ・リーダーの役割とは組織の目的を明確に示し、メンバーを目的に向かわせること
    ・生まれつきリーダーの才能がある人はいない
    ・あくまでも地動説で考える
    ・部下に気づかせることが重要である
    ・弱みを見せられないのは強烈な劣等感の表れ
    砕けた印象の本。明日から早速実行してみよう。紹介されていた書籍もチェックしたい。

  • 雑誌の連載をまとめたものということだが、堀節大炸裂って感じで気持ちよく読める。このくらい思い切りのいいことを言ってくれると勇気づけられるし、自分ももっとどうにかしないといけないよなって思うわけで。チームの意識のまとめ方、高め方など、そういう立場になったら実感しなければいけないものなんだろうなぁ、と。本棚に保存版、です。

  • 真のリーダーシップの身につけかたとは?

    →リーダーの役割とは、組織の目的を明確に示し、メンバー一人一人をその目的に向かわせること

  • 新書という事もあり、初級リーダーが備えるべき要素のエッセンス。
    •部下を観察し、気づきを喚起する
    •叱る:褒めるを100:1から2:1くらいにする
    •実現可能な夢を語る
    •教養を身につけて、人間力を高める

  • ・弱みを見せることは防御になる。
    ・自分の意思を持っている、向上心がある、きちんとした中身を備えている。そうした人物には、つい目をかけたくなるものなのだ。

    中盤あたりは、リーダーに関するQ&Aの構成になっている。

  • 主に、初級リーダーに求められる資質を述べている。本書のポイントを書いておくと以下の通りである。書いてあること自体に特に真新しさは感じなかったが、⑧には共感できた。今、私がいろいろな新しい分野(例えば、ピアノや手話)に挑戦しているのも、根底には幅広い教養を身に付けておきたいという思いがあるからである。

    ①観察力、つまり、部下一人一人の個性を把握することが重要。
    ②部下に気づきを引き出すことが重要。
    ③効果的な質問をして、部下を問題解決へと向かわせることが重要。
    ④ほめる力を身につけること。ほめるときは戦略的にほめること。
    ⑤夢を部下と共有する。
    ⑥部下の魂を揺さぶるための人間力を身につけることが重要。
    ⑦運を引き寄せるのもリーダーの重要な力。
    ⑧さらに上のレベルのリーダーを目指すなら「教養」が不可欠。

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著者プロフィール

ドリームインキュベータ会長

「2017年 『戦略の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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