日本人はなぜ環境問題にだまされるのか (PHP新書 561)

著者 :
  • PHP研究所
3.23
  • (6)
  • (18)
  • (24)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 166
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569705385

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569705383?ie=UTF8&tag=c0e88-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4569705383"「地球温暖化の偽装問題」から「地球温暖化の虚偽報道」、「京都議定書」の意味するもの、「環境問題の本質」に迫る著作。メディアの在り方とともに私たち一人一人が環境問題にどう向き合っていくべきか、どう理解するべきなのかを端的に解いている。私自身も含めて日本人とは「かくもお人好しなりき」ということを考えさせられた。</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c0e88-22&l=as2&o=9&a=4569705383" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />

  • 武田邦彦はなぜ自慢ばかりしようとするのか, 2009/3/30


    この人の本、一通り読みましたが、一貫しているのは研究者など権威を批判・侮蔑し、自分こそが世界を見通している偉い人物といいたいのかなと感じます
    彼の指摘している、批判している事項は非常に議論の余地があるもので、その点を喚起する意味は大きいでしょう。しかし、一方で、この著者は環境問題に関しての見識が浅はかであることも事実だと思います。
    指摘の京都議定書は、確かに日本が最も苦しむ国際条約であり、1990年という1年値を基準年にすることは暴論だと思います。また、ホットエアというなんちゃって排出権を兆円単位でロシアやハンガリー、ウクライナへ税金で散財することもナンセンスだと思います。たとえば1990〜2000年の平均値を基準年にするなど、日本政府などはやるべきことがありました。
    しかし、環境に関係する学者のひとりである武田邦彦氏が、これに非を唱えていた、あるいは人生をかけて、これを阻止しようとしていたのか?そのような事実は聞いたことがありません。はたして彼は当時何をしていたのでしょう。いまごろ、この点を得意げに批判してもなんの意味もないでしょう。
    また、「温暖化は願ってもない変化」とし温暖化を進めるべきだという点も、あまりにも環境科学をないがしろにしていないでしょうか?
    もともと地球温暖化というのは日本でよくつかわれる言葉で、普通世界的にな気候変動(クライメートチェンジ)というのが普通で、そもそも、世界的な科学機関で、武田氏がいつも批判するIPCCも正式名称は気候変動に関する政府間パネル (Intergovernmental Panel on Climate Change)だったりもします。
    つまり温暖化とか寒冷化ということ自体が根本的な論点ではなく、急激な気候変動(地球的あるいは局所的)が問題で、特に深刻なのは、生態系(主に植物)が追随できないほどの気候変動がおきると大変で、「急激な」温暖化では、植物は適地を求めて北上あるいは山の上に行こうとしますが移動速度を超えれば絶滅の可能性とか、仮にシベリアやカナダが農業に適するだろうと言っていますが、その代りアメリカと中国の大穀倉地帯が激減する可能性や、シベリア、カナダに肥沃な土壌がすぐ生まれ、農業に十分な水があるのか、ここまで詰めていなければ、あまりに無責任な発言になります。既に農業生産量は、土地の広さではなく、水であるとも言われています(アメリカの穀倉地帯の衛星写真を見てみてください)
    また京都議定書の密約(産業界はCO2を下げなくてもいい)も、かつてCDM(発展途上
    での温室効果ガス削減事業)にかかわったのですが、産業界もノーペナルティでは無かったですよ。ただ、CDMが国内削減より安いのでみんな海外産排出権に走ったのは事実ですが。
    しかし、なぜここまで武田氏は、批判ばかりするのでしょうか。批判はとても安易なことです。批判ではなく、世の中の流れを変えて良い方向にしようとすることはしないのでしょうか?
    僕は批判より先にやるべきことをやってから、大きな口を叩きたいと思っている者なので、武田氏のスタイルは好きになれません。

    ただ、ひとつだけ共感できる点は、省エネが進むとCO2とエネルギー消費が増大し、結果として減らない。これは間違いなく、実際に家庭用エネルギー消費などではそれがでています。
    100Wの25インチブラウン管テレビを、200Wの42インチ「ブラウン管より省エネな」液晶テレビにしたり、10年前の半分の消費電力のエアコンを居間1か所から全部屋に設置、結局減りませんね。あるいは環境のトヨタ(本当に環境なのかは疑問ですが)がプリウスを売るのは、ガソリン消費量=CO2排出量制約のなかで、いかにたくさんの台数の車を売るための帰結とも思えなくないです。省エネではなく、抜本的なエネルギー消費や生活スタイルのシフトが求められていると思います
    ・・・って長く書きましたが、かなり気持ちを落ち着けて書きましたよ!

  • …小さい頃は、温暖化どころか寒冷化するって話だったよ。そういえば。

  • 地球温暖化について考えさせられる本です。
    私たちは温暖化の本当の姿を知らないのかもしれません。
    政府やメディアが伝える温暖化に関する情報を鵜呑みにしすぎていたのかも。。。
    ただ、この本の内容を鵜呑みにするのも危険です。
    最終的には、自分の頭でよく考えて、行動していかなければなりませんね。

  • 環境問題(特に地球温暖化に対して。)について、
    日本政府の姿勢にバッシングしてる本。

  • 環境問題は嘘ではないんだけれど、ってところがポイント。

    あくまで「日本人」としての意見でCO2寛容に見ましょうよっていう。

    確かにIPCCや政府のお役人たちが関わっていることに間違いはないでしょうが、

    それ本気の提案?っていうある意味!?が頭に飛び出した意見が書いてありました。

    少なからず、環境問題による被害は日本が少なくとも他国には大小関わらず被害が生じるわけで。。

    うーん、、

    この本のように今まで提供されたものを全否定(まぁ、事実に基づき)することはできなくとも、

    「刷り込み」って言葉があるように自分がただピヨピヨと刷り込まれるのはいやだよなって思いました。

    そう考えるとなかなかおもしろかったの・・か?

全20件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1943年東京都生まれ。工学博士。専攻は資源材料工学。
東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業に入社。
同社ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て、2007年より中部大学教授。
テレビ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などに出演。
著書『ナポレオンと東條英機』(KKベストセラーズ)、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』3部作(洋泉社)他ベストセラー多数。

「2017年 『武田邦彦の科学的人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田邦彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×