花ならば花咲かん 会津藩家老・田中玄宰 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (762ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569760971

作品紹介・あらすじ

江戸中期に深刻な財政難と人倫の乱れに直面した会津藩を、数々の施策によって再建した中興の名家老・田中玄宰の一生を描く歴史長編。

感想・レビュー・書評

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  • 会津藩校日新館の創始者として有名な、家老の田中玄宰の本。ものすごい長編。玄宰の伝記だけではなくて当時の徳川幕府の状況や会津藩の状況が詳しく分かる。今、会津若松が一大観光地になっているのはこの人の偉業のおかげなんだな。

  • 会津藩の藩政改革に尽力した家老・田中玄宰。読み物としては、最初は優等生物語だな〜と淡々と読んだが後半のダイナミックな改革が進んでいくのが気持ちよい。一代でよくぞここまで…と感服です。

  • 「若様の冒険譚」的な物語が、何時の間にか「時代と闘う指導者の物語」になって行く本作だが、色々と学ぶことが出来るものを含んでいるように思えた…

    付け加えると、本作は「江戸時代の大名家の雰囲気」とか「地方の上級武士の日常」というようなものを一定程度伝える資料的価値をも有するかもしれない…

    本作はなかなかに面白い1冊で、お奨めだ!!

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著者プロフィール

中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説に『鬼官兵衛烈風録』『名君の碑』『戦国はるかなれど』『疾風に折れぬ花あり』、評伝・歴史エッセイに『保科正之』『なぜ会津は希代の雄藩になったか』など多数。

「2020年 『その日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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