ウイスキー・ボーイ (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569761831

作品紹介・あらすじ

ライバル製品の台頭。会社の看板に胡座を掻く奴。口だけの上層部。問題山積の宣伝部で闘う“俺”の姿を描く痛快エンターテイメント。

感想・レビュー・書評

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  • 「ビア・ボーイ」に続く、お酒の会社で働く上杉君の奮闘記。
    広島の営業から、本社の宣伝部に異動となったが、なかなか上手くいくことばかりじゃない。
    上や横との軋轢、社内のゴタゴタ…
    でも、めげなかった!
    そして、ウイスキーの描写がまた上手い!
    普段飲まないけど、飲みたくなる。
    お仕事小説としてもお酒の小説としても、面白い!

    2018.9.30

  • ビアボーイもウイスキーボーイも最近の話ではなくて30年以上前。なんか馴染めそうで馴染めない。
    アトピーの話は必要だったのかな?なくてもサッサのスパっと言うとこは変わらないと思うしステロイド云々はウイスキーの話に合わないと思った。

  • ビア・ボーイの続編
    営業から宣伝に戻ってきてからのお話し

    うーん、面白いんだけど、何だか釈然としないなぁ

    上杉くんは自分のエゴを出しすぎなんじゃなかろうか
    自分もクライアント病になっているのに自覚なしで、自分より症状の重い人を軽蔑する
    自分勝手な正義感で会社の不利益な記事を広告として掲載
    その際には記事の捏造をするとか
    そのせいで会社の他の人達にも相当迷惑をかけたことわかってるんだろうか?

    この場合の暴露って、犯罪行為をリークするのとはちょっと違う気がするんだよね

    人事考課の愚痴にしたって、会社ってそういうものだし
    何を甘いこと言ってるの?と思ってしまう

    ビジネス小説としては全く評価できないなぁ


    アトピーについての展開は「こんな描写いる?」と思ったけど
    読み進めていくと本編につなげていく形になっていたのはよかった

    この小説で一番良い所は、ウイスキーが飲みたくなるところ
    しかもちゃんとしたヤツ
    お酒を飲んだ時の描写は官能的な表現がされていて、とても飲みたくなった


    ウイスキーは毒だけど、その毒とうまく付き合えるのが大人
    だからといって牛乳で割って飲めるようにするのは違う
    ま、分からないでもないけど、実際にバーボンのミルク割りやってみたら美味しかった
    高級な酒でやるにはもったいないかもしれないけど、飲み方の一つとしてはアリだね
    色々な飲み方を否定する必要はないんじゃないかなと思う

  • ビアボーイに負けず劣らず面白かった!
    仕事とは?という意味で、復帰前に読んでよかった。
    私はお酒が好きじゃないから、ウイスキーやバーボンの違いすらわからなかったけど、丁寧に解説してくれてるから、分かりやすかった。
    美談のような気もするけど、結局誠実に楽しく仕事を頑張れる、自分の芯を持ってそれを曲げずに働くことが一番大事で、一番の武器なんだろうなーと思った。

  • ウイスキーの楽しみ方も、味わえるて、
    ウイスキー会社内の裏事情の話で。
    リアリティ有りすぎると思ったら、
    作家さんが、元その会社勤務されてたとのこと。
    なるほど、納得でした。

  • 最近ウイスキー関連の本を読んだので、その影響で気になって手に取ってみた。
    なかなかに粋なタイトルと表紙である。

    内容はひとまず置いておいても、
    ウイスキーに限らずお酒が好きな方には美味な一冊なのではないだろうか。
    いたる所にお酒を飲み交わすシーンが散りばめられており、その都度五感をくすぐる表現が成されている。
    この本を読んでいたときの唯一の惜しさは、私があまり酒好きでは無いことに尽きる。
    お酒が好きならば今より五倍は楽しく読めただろう。

    内容は正直まあまあといった感じ。
    会社員の主人公の奮闘もの。
    序盤は登場人物がゴチャゴチャ出てきて名前がややこしかったが、徐々に面白くなってくる。

    前作に”ビア・ボーイ”があるらしい。
    できればビールを美味しいと思えるようになってから読んでみたいものだが、何年先になるのか分からないので、早速手にとってみたいと思う。

  • 「ビア・ボーイ」の続編。時代設定が微妙に前だからなのか、あれ?と思う事があった。まぁお仕事小説だな。
    2014.9.12

  • この人の本を読むのは初めて。
    後で知ったんだけど、『ビア・ボーイ』の続編だったんだね。
    こっちから読んでしまったよ。

    酒類・食品を扱う商社の宣伝部で働く上杉が主人公。
    自社のウィスキーを売るためより良い広告を作ろうと奔走する上杉だが、
    社内政治にばかり気を配る上司や同僚たちと対立してしまう。
    それでなくてもウィスキーの売上が低迷しているのに、
    会社はさらにウィスキーを売るものにあるまじき方向へを傾き始める。
    それを知った上杉は数少ない仲間と共に社内悪に立ち向かおうとするのだが…


    乱暴な言い方をすれば、『半沢直樹』のようなお話でした。
    ウィスキーの酒類やうんちく話がもっと展開されるのかと期待してたけど、
    どっちかというと企業モノですね。
    これはこれで悪くないし、比較的重くて堅めな話なのに読みやすかったし、
    こういうお話だと知った上で手を出すには良い一冊です。

  • 「ビアボーイ」の続編。
    ウィスキーは飲めないのだけれど、この本を読むとウィスキーを味わってみたくなります。
    本当にウィスキーを愛する人たちと、企業利益を優先する人たちと・・・明らかに某社が題材になっているので、むしろ大丈夫なのかなと心配してしまう。

  • 「ビアボーイ」著者の最新刊。宣伝部での失態から営業部門に修行に出ていた上杉が再び宣伝部にやってくる。成長したかと思いきやあまり成長していないような…宣伝にお金をかけまくる会社の凄さに圧倒されつつ、ウイスキーのように熟成が命の飲み物の品質管理の素晴らしさに感激!やっぱりものを売るには「物語」が重要だ。そしてロマンが語れる人も。

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著者プロフィール

京都大学教育学部卒業。サントリー宣伝部勤務を経て作家に。著書に小説『ビア・ボーイ』『こぼん』『ウイスキー・ボーイ』(PHP文芸文庫)、『バー・リバーサイド』『二子玉川物語~バー・リバーサイド2』『酒の神さま バー・リバーサイド3』(ハルキ文庫)。ノンフィクションでは、『マスター。ウイスキーください』(コモンズ)、『漁師になろうよ』『リキュール&スピリッツ通の本』(ともに小学館)、『食べる、飲む、聞く~沖縄・美味の島』(光文社新書)、『オキナワ海人日和』(三省堂)など多数。

「2021年 『炭酸ボーイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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