- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569766447
作品紹介・あらすじ
事件を解決するのは、鯖猫!? わけありな人たちがいっぱいの鯖猫長屋で、次々に不可思議な出来事が……。大江戸謎解き人情ばなし。
感想・レビュー・書評
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鯖猫長屋といつしか呼ばれるようになった長屋。
というのも、鯖柄の賢い猫・サバが一番偉いから。
何かと起きる事件に画師・拾楽が巻き込まれては、サバが事件を解決?
連作短編集、1作目です。
あまり売れてない画師・拾楽。
長屋の部屋に住んでいるサバは、朝から爪を立てて堂々と世話を要求してくるのでした。
近所中の猫を従えることもできる、長屋の住人に危機を教えたこともあるため、今ではサバの大将と尊敬されているという。
新しい住人のお智がやってきた理由は?
美人で気が強いお智がそれなりに気を使った恋のさや当てとは。
魚屋の貫八は、甘い考えで妙なことに手を出しがち。
高値で売ったうちわが元で…?
しっかり者の妹を悲しませちゃいけませんね。
読売本の作者・豊山に起きた怪異の謎は?
サバを譲ってほしいという申し出の意味は。
物腰柔らかな新入り・主水介と、「成田屋」とあだ名される同心の狙いとは。
大晦日に現れた犬のアジ。
猫のサバの弟分ということになったから、アジなのです。
犬の不可思議な行動の理由を解き明かす拾楽。
犬もいいですよね…哀しいけれど、いい話でした。
謎の人物のモノローグが最初に出てきて、何度もさしはさまれ、次々に登場する人物のどれとどう関係するのか?
ひょうひょうとして覇気がない拾楽の正体含め、やや暗い面があり、事件がらみの話は必ず出てきそう。
ふしぎ草紙ってぐらいですから、怪異めいた不思議な出来事もあるのかな…
何よりも、並みはずれた猫のサバの存在感が素晴らしく、猫にはそういうところあるよねと猫歴が長いとけっこう実感もあるのです。
楽しみなシリーズ☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
帯のねこ様が大活躍する時代小説です!!という文言に惹かれて購入
冒頭、義賊の語りから始まり珍しい三毛の雄猫「さば」の紹介があり、舞台の「鯖猫長屋」の紹介につながる
長屋に暮らす人たちの暮らしを通して顔見せ程度の紹介があり1つ目の物語が始まっていく
1つ目2つ目と進みながら、縦軸の伏線を拾う
そさて最後には丁寧に伏線が回収され謎が解ける
という、とても読みやすい本だった
大活躍!!とまでは感じることは出来なかったけど
長くシリーズが続いているようなので2巻に期待することとする
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江戸時代の本は初でした。
長屋でおこる小さな事件はそれぞれ解決していくが、もともとの大きな事件がずっとつながっていて、最後の大捕物となって面白かった。 -
面白かったぁ!そして、サバが賢くて可愛くて癒されたぁ!
読み始めは、この時代の独特な言い回しや言葉遣いに慣れなくてなかなか進まなかったですが、少しずつ慣れてきて、面白くなってきてどんどんと読み進めて行けました。
サバの賢さや愛らしさはもちろんですが、鯖猫長屋の皆さんの関係性や一人一人の人間性など、ほっこりしながら読めました。
後半は、拾楽と長屋の繋がりがどうなるかソワソワしながら読んでいましたが、意外なお方の助けがあったりサバや皆さんの活躍があったりと楽しくほっこりと読了出来ました^ ^
シリーズ物なので、次もまた、長屋の皆さんとサバに会いたいです。 -
根津権現に近い、九尺二間の割長屋、通称「鯖猫長屋」の住人で、サバの飼い主である、訳ありの、冴えない絵描、捨楽は、どうやら、昔一人働きの盗人であったらしい事が、「問はず語り」で、わかる。
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江戸の人情物が好きです。そして猫好きなのでついタイトルに惹かれて買ってしまいました。シリーズがこんなに続いているとは。一巻だけでも楽しめましたよ。
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鯖猫のサバは長屋中が一目置く存在で、いつも頼もしい。猫好きには堪らない作品ですが、かわいい猫を堪能できるとともに義理とか人情が溢れてて、ホロリとさせられます。再読。
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前から気になっていたシリーズ。
成田屋の旦那こと、同心の掛井様が気に入ったので、しばらく読んでみる。