ジブリアニメで哲学する 世界の見方が変わるヒント (PHP文庫)
- PHP研究所 (2017年7月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569767314
作品紹介・あらすじ
あの国民的アニメを哲学すれば、現実世界の本質が見えてくる! 人気哲学者が、楽しみながら頭がよくなる「思考の新しい鍛え方」を紹介。
感想・レビュー・書評
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「風の谷のナウシカ」を劇場で見て以来、宮崎アニメのファンで、何度となく見て来ました。
自分なりに各作品のテーマやメッセージについて理解したつもりでしたが、この本を読んであらためて各作品をじっくり見たくなりました。
普通に見てるとそのまま流れて行ってしまいそうな所にも、筆者のように着眼することで、今までとは違った、また感じ取れなかったモノが再発見できそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たまたま本屋で手にしてから、今日ジュンク堂に立ち寄った際にコーナー出来てたんだけど。
何か売り出し中の本なのだろうか。
ジブリと哲学を結びつけるのはとても面白い試みと思う。
以前、漫画版ナウシカに触れて、人が世界と共に生きることの複雑さ、割り切れなさに、本当に感動したので。
「風」とは、生きるための媒介
「虫」とは、自然とのコミュニケーションの扉
「腐敗」とは、生命の循環過程
「谷」とは、何か特別なことが起こる場所
「自然」とは、人間にとって生きる条件
これらはナウシカを哲学的に切り取った「ある一つの答え」なのだけど、んー、それぞれ2ページでまとめられることなんだろうか、と疑問。
原作に愛着を持っている人の、深い考察やアプローチを、無料のネットブログレベルでも見かける。
そうした人たちの解釈も、一つの哲学だと思う。
それらと比べても、とっつき易さを重要視したのかもしれないけど、中途半端感は否めない。 -
恐らく多くの人に誤解されているだろう本書。「はじめに」で一言説明されても良かったのに。哲学するとは基本的な物事の本質が何なのかを論理的に考えることであり、宮崎駿監督の想いを深掘りして解説する内容ではない。
中でも面白かったのは「石」とは何か?の著者の答え。そんなことを考える人もいるのか、と自分との発想の違いにびっくり。
日々忙しく過ごしていると哲学は高尚で余裕のある人の趣味と捉えてしまっていたが、立ち止まってじっくり考えてみるのも楽しそう。 -
はじめにで述べられているように、作者が感性を用いてその場で考えたことを述べている一冊。考えるきっかけを与える本であって、哲学的な発見を目指すのには向かない。『アニメ哲学』という考え方は興味深いし、真理の探究という意味ではアニメ制作も十分哲学的な行為だといえる。
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ちょっと思ったのとは違う感じ。
でも哲学のとっかかりとしてはわかりやすい・入りやすいのでいいのかな、と思った。
すごく読みやすい本。 -
小川仁志著『ジブリアニメで哲学する:世界の見方が変わるヒント(PHP文庫)』(PHP研究所)
2017.7発行
2017.11.23読了
イラストが可愛かったので、ついつい購入してしまった。宮崎駿のジブリ作品10作を、薄い文庫本にコンパクトにまとめた本。内容はかなりライトな感じで、哲学というよりエッセイに近い。ジブリ作品を哲学的に解説するというよりも、タイトルにもあるように、ヒントを提示するというスタンスで書かれている。本書を読んだ後、ジブリ作品を見たくなる、そのような本。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/028300956 -
しばらく読み進めてみて、読み方を間違えていたことに気づき、改めて「はじめに」を読み返した。
これはジブリアニメの各作品に出てくるキー(ラピュタの「石」とは?トトロの「となり」とは?など)に対し、作品内の位置付けから日常での振る舞いを含めどういう意味づけができるかを考えてみること。著者の話の流れと自分の考えが異なっていても決して間違いではなく、また著者の考えを見てそういう考え方もあるのか、と気づきも得られる。(薄い割に時間のかかる本でした笑)
279冊目読了。
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ジブリアニメから読み取る哲学。
現代の問題や人々の理想を描写から読み取ることができた。
とても面白かったです。 -
面白いけど哲学ではなく文学的では?
象徴や何故それ(ex,蟲)でなくてはならなかったのかを徹底的に考えていくのは文学、国語でしょ。 -
うーむ。完全にタイトルから期待しすぎた。