- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569769561
作品紹介・あらすじ
「まずは、甘いものでもおあがりやす」
元芸妓のもも吉は、わけあって今は祗園で甘味処「もも吉庵」を営んでいる。
一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。
そんな店を訪れるのは、舞妓になるために十五歳で祗園へやってきた少女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性――様々な悩みを抱えた人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐしていく。
京都の四季に彩られた感動の連作短編集。
文庫オリジナル。
感想・レビュー・書評
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「もも吉」さんの言葉がジンとくる連作短編集。ちょっと啓発本(?)ぽくも感じました。それぞれのストーリーも面白いし、京都の花街の事情も垣間見れて、興味深くあっという間に読みました。街の描写や知っている菓子庵、町の通り、料亭も実名で出てたりで、あそうそうと回顧しながらの楽しい読書でした。続きも読んでみたいです。気軽に読めます。
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脂ののった美味しい肉料理ばかり食べていると、薄味の上品な和食が食べたくなる。派手さはないが素材を生かしながらもしっかり手をかけてある、そんな料理と同じ味わいの作品。京都花街やおいしそうなぜんざいがいい感じだが、やはり、一本筋の通ったキャラクタが気持ちがいい。温かいぬくもりを感じる話ばかりで心が安らぐ。ぜひとも続編が読みたい。
#京都祇園もも吉庵のあまから帖 #NetGalleyJP -
美都子やもも吉が、美人である必要があるのか、タクシードライバーである必要があるのか謎。
文章が全体的に古いし、登場人物に面白みもないし話が軽すぎる。 -
初読み作家さん。 どのストーリーにも隠源和尚ともも吉とのじゃれあいトークがあるんだけど、読んでいて楽しい☆軽く読めるけど、考えさせられたり、学べるものがある小説だなぁと思いました(๑ ᴖ ᴑ ᴖ ๑)粋を重んじるのは、難しそう…それが出来たら、とても素敵だなぁと思う。 3話と4話が、好きだなぁ。ジーンとくるお話と可愛らしくて、微笑みたくなるお話☆ これは、第2弾発売するの楽しみ(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
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いいお話しがあるんだけど……
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京都の、ちょっと別世界みたいな独特な雰囲気を味わいつつ、楽しく読めた。
短編なので、気分転換に少しずつ気軽に読めるのが良い。
軽いお話ばかりなんだけど、1話目は泣かされた(T_T)
「粋」という言葉が心に残りました。 -
読了!
正直第一話を読んだ時は美都子の口調がキツすぎて、断念しようかと思ったほど。けれども第二話を読んでから…と思い読み進めると、おもてなしの心で思わず泣きそうに。第3話と第4話も好きでした! -
内容(「BOOK」データベースより)
元芸妓のもも吉は、わけあって今は祇園で甘味処「もも吉庵」を営んでいる。一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。そんな店を訪れるのは、舞妓になるために十五歳で祇園へやってきた少女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性―さまざまな悩みを抱えた人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐしていく。京都の四季に彩られた感動の連作短編集。
令和4年7月27日~29日