「あまり人とかかわりたくない」人のための心理学

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569772479

感想・レビュー・書評

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  • きっかけ:対人恐怖、他人が怖い、他人に(自分と比べてしまって落ち込むので)興味を持てない…ということで、対人関係から逃げたくなることが多々あるため。
    もちろん、人間は人と人とのかかわりの中で生きているので、それを完全に排除して生きるのは不可能だということは理解しているので、「それでもつらい」という葛藤が強いため悩んでいた。

    知りたいこと
    1)どうして人を嫌いになってしまうのか
    (人を嫌いになってしまう仕組み)
    2)人と関わることへの「不安」「苦痛」を緩和できるのか。
    3)今の自分から変わっていくには何をしていけばいいのか

    読後1)~3)は
    1)「好き・嫌い」の感情には「利害」が関係している
    職場で「うまくいっている人」を嫌いになる心理として、その人がうまくいっていることで、自分が取り残されると不安になる、という「害」を感じてしまうことにより、その人を嫌いになってしまう。

    その他、面白い実験も多々とりあげられている。

    2)P197反省するのをやめる
    反省するのは悪いことではないが、自己評価の低い人は、反省をするたびに自分を攻め、連鎖反応を起こして際限なくマイナス方向に向かってしまうことがある。(中略)過剰に自分を責めるのは問題である。「事実」をしっかり見据え、どうしようもなかった部分は「怒ったことは仕方がない」と考えるようにすること

    3)
    p114「わかってくれない。それでもいいから自分のことを打ち明けろ」(中略)そうすれば、「理解される・されない」に関わらず、相手からの好感度は増す。「相手に反応してもらおう」という期待ばかり高いから、人間関係がおかしくなっていく。


    P198「どうせ私なんか」を「きっと私だって」に言いかえる
    (中略)「ああなりたい」と思ったときは、自分自身を成長させる好機なのである。それを「どうせ私なんか」という言葉でストップさせてはならない

    評価について:
    人と関わることや、親しくなることへの不安が緩和され、楽しく人間関係を築けるようになったら★5へ
    著者の言葉は、対人関係で悩む人に対し、その気持ちやしんどさを受け止め、かつ、心理学的側面から励まし、背中を押してくれるものになっていると思った。
    今後も、無理のない形で他人に関心を持ち、話を聞いたり声をかけたりして行動していきたい。壁にぶつかったら、読み返してみたいと思う。


  • ・話すトレーニングをして、直す

    ・他人に期待しすぎる

    ・『幸せなカップルになるために』(ダイヤモンド社)

  • 自己啓発

  • 実験の結果などが分かりやすく紹介されている、軽く読める心理学の本という感じ。
    実用的かというとそれはまた別の問題だけれど。自分の現状にはとはちょっと当てはめづらい。

  • 内向的なことは悪いことではないのに、なぜか悪いこととなっている社会。

  • 思っていたよりもあっさりとした内容。
    いくつかの実験結果を事例に挙げ、「人とかかわりたくない」人の心理はこういうもの、こういう心理から抜け出したいならこうしたら、と淡々と書かれている。大学の授業でも聴いているような…。
    本当に悩んでいる人には物足りないと思う。

  • 学校や職場での付き合いはそつなくこなすが,親しい友人やパートナーはいない。
    趣味もなく休日は家で寝ている・・・。
    何とかしないといけないとは思いつつも踏み出せない。
    そんな心情や状況を心理学で説明しつつ,未来へのビジョンを示す。

  • 結局さびしがりなのだ。

  • 111104byOSKtvたけし:叱られたい20-30代女性                      央阿    
    ---
    最初から「成果」を確認できる、自分にとって実現可能なことからはじめていく。 そうしたプロセスを経て成長していけば、いずれ「今できそうにないこと」だって射的距離に入ってくるだろう。

    自己卑下をストップさせる三つの習慣 !、
    1、反省するのをやめる      自己評価の低い人は、反省をするたびに自分を責め、連鎖反応 を 起こしてマイナス方向に向かってしまうことがある。
    2、「どうせ私なんか」を「きっと私にだって」に言い換える
    3、「すみません」を「ありがとう」に言い換える。 人に何かをしてもらったときにすみませんと謝罪してしまうのが、自己評価の低い人の特徴である。

    「公的自己認識」とは「人から自分がどう見られているか」に対する意識である。 公的自己認識が高くなると、他人の目を気にして緊張してしまうタイプになっていく。逆に「私的自己意識」が高いと、我関せずで、自己チューになる。
    ---
    第1章
    人と話すのが、どうしても苦手!―「内気な人」はビジネス社会でやっていけないのか?
    第2章
    人付き合いが面倒くさい―ムリして人間関係を広げることに意味があるのか?
    第3章
    リアルで話すより、ネットのほうが話しやすい―相手の顔が見えないほうが、本当にホンネを言いやすいのか?
    第4章
    本当の自分を、誰もわかってくれない!―どうすれば人に理解され、愛される人になれるのか?
    第5章
    ノリの軽いヤツなんて好きになれません―なぜ「皆から認められる人」に嫌悪感を持ってしまうのか?
    第6章
    世間から見たら、私って「引きこもり」!―どうして「外出すること」が面倒になってしまうのか?
    第7章
    それでも人の目が気になってしまう―「あまり人とかかわりたくない心理」は克服できるか?
    ---
    「人付き合いが面倒くさい」
    「本当の自分を誰もわかってくれない」
    「ノリの軽いヤツなんて好きになれない」
    「何をしゃべればいいのかわからず、会話が続かない」……。
    そんな思いを抱く、人間関係の煩わしさから解放されたい人のための、読むココロの処方箋。

    この世の中で生きるということは、「人とのかかわり合い」の連続です。
    人とかかわることは、たいていは「苦痛」や「苦労」や「労力」とも隣り合わせになっています。
    人間の心理は非常によくできていて、理由づけさえできれば、
    楽なほう楽なほうに自分を向かわせます。新しい人間関係をつくり維持・強化するといった
    面倒なことを敬遠する生き方も、「自分らしい生き方」があるという
    都合のよい言い訳によって正当化されます。

    本書では、対人心理学の立場から、なぜ「人とかかわりたくない」という感情を抱くのかを
    分析しつつ、いまの自分を変えるとすると、まず何をしたらよいのかを解説します。

    友人はほしいけど、深い人づきあいはめんどくさい…人間関係がイヤになったときの読む処方箋。

  • <自分用のメモ。完全にネタバレ>
    読んでいて正直アイタタタタと思うこと度々。ほとんど自分の事でした。はい。いやな気持ちというのは、何らかで自分を守ったり成長させたりするための反応のものなので、そういう気持ちがあるということは成長できるチャンスがあると考えて良いのかなと思えた。

    アマゾンのレビューで「もっとすごい事がかいてあると思ったのに!」と魔法でも期待していたような事を書いている人がいたけれど、自分自身の問題に、魔法なんてありません。ってことだけは言っておきたい。

    まずは自分自身に目を背けないこと。
    そのためのスキルを丁寧に書いた良本だと思います。

    以下は内容のメモなので注意してください。

    -----------------------------------------------------------

    ・外向的な人は相手が自分の話をどれくらい理解したか、この話をどう応用し成果を上げるか、など他者主体で考えて行く
     内向的な人は、意識が自分の内へ内へと向かう。大勢の人の前で話す時に自分がどう見られたか、嫌われなかったかと自己評価を下していく。
     さらに内向的な人は自己意識が高い傾向にあって、自分のいたらなさばかりが目立ち、できるだけ人前では話したくないと思う=話しべた(話し苦手)の正体

    ・内向的でも自己評価をあげていくことができれば、人とうまくコミュニケーションをとっていくことができる。(外向的な人とは違う個性をもって)

    ・問題は他者と話したい・理解されたいと自分が思っているか

    ・自己開示と自分を受け入れてくれる人達がいることは大きい

    ・人間関係改善のスタートラインは自分が理解されないと思う前に、自分が相手のことを理解しようとしているかと問う事

    ・「わかってもらえる関係」を築くためのエリスの七つのルール

    ・嫌い・対立しているけどコミュニケーションをとらなければならない人間が居る時は、ネガティブ・コミュニケーションの定義を元に相手の何が自分を腹立たせているのかよく考える。
     テット・フォー・タット作戦も良い

    ・趣味がないという状態でもおかしくない、でかけたいときにでかけたい場所にいけばよい。(活動的でなければおかしいと思わせてしまう現代の状況がおかしいのかも)

    ・「孤独感」を大きく募らせる人のほとんどは、自己意識が高く、相手側から自分を見ていない。よって他人に対する期待のほうだけが過剰になっている傾向がある

    ・劣等感を持つのは向上心の表れ。人とかかわりたくない真理の大本には、自分自身を「過小評価」してさらに上のレベルに成長させようというメカニズムもある

    ・自己卑下をストップさせる習慣
     1.反省するのをやめる
     2.「どうせ私なんか」を「きっと私にだって」に言い換える
     3.「すみません」を「ありがとう」に言い換える

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著者プロフィール

齊藤 勇(さいとう いさむ):監修立正大学名誉教授。文学博士。心理学者。専門は、対人社会心理学。日本ビジネス心理学学会会長。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。『知識ゼロでも楽しく読める!人間関係の心理学』(西東社)、『思わずためしてみたくなるマンガ心理学1年生』(宝島社)、『誰にも言えない・・・大人の心理テスト』『誰かに試したくなる・・・大人の心理学』『ビジュアル心理学図鑑』(日本文芸社)ほか著書・監修書多数。

「2023年 『大人の心理テスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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