- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569777115
作品紹介・あらすじ
本書は2009年ビジネス書ベストセラーとなった『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』の続編です。故・松下幸之助が、自ら創設した松下政経塾において、若き塾生たちに直接語りかけた記録の中から、いまリーダーの任にある人そしてこれからリーダーになる人に資するところがあると思われる内容を厳選、要点整理をして纏めたものです。いまの日本経済は2008年末以降の大変厳しい状況からは徐々に脱しつつありますが、まだまだ予断を許さない状況にあります。大きな「不安」は、いまだ拭い去れない状況にあります。一方で世界経済全体を俯瞰すれば、金融資本市場の混乱などはあれ、確実に「日に新た」なる成長を続けています。では日本の成長のカギとはなにか――それはやはり「人」であり、特に「リーダー」の存在ではないでしょうか。本書の内容が、日々奮闘されている各方面のリーダーの方々の「心」に届き、「励まし」となることを切に願います。
感想・レビュー・書評
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1を読んでそのまま2へ。
・先見性など会得はできない
・追い詰められていい知恵は出る
・それぞれには役割がある。石垣にも大きい石と小さい石がある。
・とどめを確実にさす
1の方が心に残る話が多かった印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松下政経塾に入塾して、直接教わってる気分になる。自分を見直し、物事の考え方を見つめ直す機会に良い本。
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「経営の神」だけではない、人間として、尊敬する方。
今から40年前の言葉が、現代でも十分染み渡る。
時に流されない、本当の言葉として、受け止めていきたいものばかり -
分かりやすく、かつ重要な内容が上手く、まとまってます。
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8
・有能な指導者のリードと、若い人たちの活動がピッタリ合ってはじめて新しい時代がくる。
・清濁併せ呑むな。清は飲んで、濁りは捨てろ。
・悩みは常にある。それに負けずに悩みながら進め。 -
●人を幸せにするリーダー
人間に共通した義務感や責任感を自覚し、人の苦しみや喜びといったものを理解できる人でなければ、意義ある仕事はできないし、人を導くことも、幸せにすることもできない。
●自分を叱り自分をほめているか
適切に叱り、適切に育ててくれる人がいなくなっている。だからこそ、自分を叱り、自分をほめるようにしたい。
●自我は一生つきまとう
自我はみずからの生涯に一生つきまとうものである。弱いよりは強いほうがいいが、強すぎてはいけない。強すぎたらそれは、欠点になってしまう。
●肉眼と心眼
まずは肉眼で見えるものを見て、会得する。次に肉眼では見えないもの、精神的なものを見る。その見えないものを見るのが、心眼である。
●志を固めて、堅持する
いったん「こう」と道を決めたのに、ああでもない、こうでもないなどと迷っているようでは、時間の浪費になってしまう。志を固める。そしてこの道で光明を見出すのだと、自身の考え方を固めていくことが大事である。
●融通無碍(考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること)になる。
善だけを取って、悪を捨てるという普通の考え方では、すべての人を救うことはできない。善と悪、ともに容認し、善は善で、悪は悪で生かすという考え方に徹することで、融通無碍になれるのではないか。
●「清」を飲んでも「濁」は捨てる
融通がきかないようではいけない。しかし融通がききすぎて、「清濁併せのむ」のが過ぎるのもよくない。だから、清と濁を見分けて、清は飲み、濁は捨てることが本来である、と考えるようにしてはどうだろうか。
●時運に乗る人、乗れない人
みずからの運命を適切に生かす。そのためには、理屈には表れない時運というものをうまく感知しなければならない。
●度胸のある生き方
もっといい道があるのではないか。この道は間違っているのではないか。そう迷っているうちは、まずダメである。この道でいく、この人についていくと決めたら、それに徹して迷わない。だまされてもかまわないというほどの度胸をもって、事にあたりたい。
●私心を捨てる
損得や将来の自分の出世のために少しでも心動かすような人は、政治家にはならないほうがいい。そうでないと大事に処して、事を過つことになってしまう。
●運命を生かすのは自分
日本人に生まれたからには、日本人として最良に生きる。それを運命的なものとして考えたい。そうした運命を、生かすか殺すかは、自身の中にあることを知っておきたい。 -
行動は永遠に残る
★学び方→自らを鍛え磨き高める
•自習自得→自分で考えてそれを世間に問う、批判されながら高めていく→注意力を持って探求する
•実学の積み重ね
•素直な心で知恵を磨く→どう活かせるかを考える -
不変的に変わらないものを教えてくれる内容でした、一家に一冊はあった方がいい。