- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569790879
作品紹介・あらすじ
脳科学者と世界的ジャズ・ピアニストによる知的で過激なフリートーク・セッション。即興力はいかに磨かれうるのか?独創性を育むためには何が大切なのか?山下氏の演奏スタイルはいかにして確立されたのか?「譜面どおりに弾かない」ことは、厳しい現代社会を生き延びるための知恵に通じ、前向きに考えることで脳は最大限の力を発揮する。いくつもの事件、多彩な人物を話題として繰り広げられる筋書きのない即興対談。一貫して主張されるメッセージが、私たちの生き方に大きな示唆を与えてくれる。
感想・レビュー・書評
-
久しぶりに山下洋輔関連のものを読んだ。
茂木健一郎が聞き役となっている対談だが、「脳と即興性」というよりは山下氏のJAZZや即興への考え方をわかりやすく披露していただいた感じ。
山下氏にはまだまだこれからもステージ、文筆業で活躍していただきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
型の守破離の先に即興の粋があるのは
音楽も芝居も一緒、なのだろうか。
読みやすいけれど、とても深い対談だった。 -
茂木さんと山下さんの対談を1冊の本にまとめたもの。
会話も読みやすい、話も面白い!
山下さんの演奏を生で1度だけ聴いたことがあるけど、この本を読んでから聴きたかったなと思いました。笑
山下さんの本、茂木さんの本、それぞれひろげて読んでいけたらいいな。 -
山下さんの著作を何作か読んでいる人にとってはあまりにもヌルイ内容。
茂木さんは山下さんをヨイショするだけだしw -
ジャズは好きだけどフリージャズはちょっと。。
とかなんとか言って、山下洋輔をちゃんと聞いたことがないんだけど。
音楽家はすべからく、ジャズプレイヤーといわずクラシック演奏者といわず、板子一枚下は地獄、というのはなんとなくわかる気がする。
人生は一回きりの即興演奏だ、というのはちょっとうまいこと言いすぎてるでしょ。
ピアノを燃やして、フリージャズだというのがよくわからない。
新しいことをやり始めてそれをひとつのジャンルとして定着させてしまったことのすごさはわかるけど、どう理解しようとしても無理。
そういうふうに無理と思うのも多様性の一つだよ、それでもいいんだよと茂木さんは言いそうだけど、なんでもありというのはどうなんだろう。
そしてそんな破天荒なことも受け入れる、理解するという、人としての広さが大切なんだよということなのか?
とてもじゃないがそんな人にはなれないな。 -
ジャズはいかにして即興で音楽を仕上げることができるのだろうか。フリートークも即興性であるとするならば、どのように「即興」がつくられるのだろうか。本書はそれを脳科学者でおなじみの茂木氏とジャズピアニストの山下氏の対談でもって解き明かしている。
-
型破りとは、基礎が充分に出来ていて、アレンジが加えられること。
自分のルールに抑制されずに、勇気を持って独創性を表現する。
また、独創性を育むフォロワーの重要性。この役割を担う事も大きい。
メモ
『ジャズに名曲なし、名演奏あるのみ』
棲み分け。多様性を認める事。
メタ認知。自分を冷静に見る力。 -
対談ということで、すらすら読めるが、たいへん示唆に富んだ一冊。
-
P.189
山下 人前に出るから怖いんですよ、きっと。子供の頃、家でイタズラ弾きをしていたときは、恐怖心なんてありませんでした。やっぱり人にバカだと思われるのが怖いんでしょうかね(笑)。
茂木 なんでバカと思われると怖いんですかね。
山下 こうでなければならないというものを自分で勝手に作っているんでしょう。スタンダードというか、完璧なものを。それに及んでいないことが人にわかるから怖いんじゃないでしょうか。 -
「子供が何をしたらほめるかがその国の文化です。」とかっこ良く言い切る山下さん。「ひんしゅくを買いつづけるってやっぱりわくわくしますよね。」とやんちゃに茂木さん。楽しんで読めました。