- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569792347
作品紹介・あらすじ
もはや絶望的と思われた局面を救った「匠の心」、通信が絶たれた後も、ひたすら連絡を待ち続けた執念、繰り返し襲ってくる試練に、懸命に取り組む若き技術者たち-「宇宙開発の語りべ」が管制室で見た、「チームはやぶさ」の闘い。
感想・レビュー・書評
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小惑星探査機はやぶさが地球から30億キロ離れた小惑星に着陸し、サンプルを採取して地球に帰還するという世界初のプロジェクトを開発責任者が語った講演で、はやぶさに興味を持って本書を読んだ。
同プロジェクトにおいては、航行中に世界初のイオンエンジンが壊れたり、探査機との通信が全く途絶えたりのトラブルが頻発し、幾多のトラブルをメンバーが必死に知恵を絞り乗り越えて、奇跡的に地球に帰還するという物語があった。
本書に対して、数々の絶望的なトラブルを乗り越えていく人間ドラマを期待したが、ドラマよりも科学者が技術的視点から解説する内容で、物語的な記述は少なかった。しかし日本人の偉業を知れて、改めて宇宙に興味を持てる1冊であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの的川さんが書かれた『はやぶさ』本。解りやすく解説されてます。個人的にはもっと技術談・苦労話をガッツリ書いてほしい…。お忙しい方なので望むのは酷かもしれませんね
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はやぶさ本何冊目だ?でも何冊読んでも泣いてしまう。ただし、未だにリアクションホールの意味がわからない
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宇宙茶会の影響で早速読了!やっぱり宇宙にはロマンがつまっている!息子、宇宙飛行士にならないかなあ?笑
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成功の影に苦労あり、が良く分かります。
一生懸命だと超えられる何かがあるような
気がしてきます。
エンジニアとして、こういったプロジェクト
に携わりたくなるような一冊です。 -
「はやぶさ」計画の始まりから、開発、7年にわたる宇宙への旅と帰還、そして「はやぶさ2」にかける思いなど、開発に携わったJAXA名誉教授・技術参与の的川泰宣さんが振り返る「はやぶさ」プロジェクトの全容とは。
講演に合わせて読んでみました。「はやぶさ」については、山根さんの「はやぶさの大冒険」で概要は理解したつもりでしたが、的川先生のご講演を聞いて、あらためてすごいことだなぁと実感しました。
講演でいちばん印象的だったのは、4つのイオンエンジンがすべてダメになったときの「國中マジック」のエピソード。技術者の意地とこだわり、また川口さんの素顔など、当事者であるからこそ語れるエピソードに思わずふむふむとなりました。プロジェクトの成功を導いたのが「適度な貧乏」というのも興味深かったです。
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昨年世界を沸かせた小惑星探査機「はやぶさ」。
本書は「はやぶさのおじいちゃん」こと的川氏が「はやぶさ」の計画の始まりから終わりとその後までについて語ったものです。
5月にJAXAより「はやぶさ2」の計画も発表されました。
この機会に改めて日本の宇宙開発者の思いに触れてみませんか。
<2011年7月 図書館員のオススメ> T.A. -
クールな印象の研究者たちの熱い愛情が見て取れました
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ニコ動のはやぶさを擬人化したアニメなんかも盛り上がってたけど、機器類を擬人化して感情を込められる感覚は、おそらくは日本人特有のもので、漫画アニメ文化が日常に定着してる所以なんだろう。
そういう感覚ってなんかいいと思う。
【歌愛ユキ】風のただいまを聴きながら読んでるとなお感動的だった。 -
立場を少しずらした中の人の見方が伺える一冊。お体大事にしていただきたい。