日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569792910

感想・レビュー・書評

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  • 過剰なリバタリアニズムが問題なのは確かだが、日本には自助自立の精神が希薄すぎるのも確かだと思う。

  • 小泉・竹中路線と逆行している現政権の方針に対して、批判的な内容が中心。
    「小さな政府」を目指すか、「大きな政府」を目指すかは意見の分かれるところだが、確実に言えるのは、小泉政権より後の政権は、リーダーシップが圧倒的に不足しているということ。
    スピーディーな変化・改革が必要な中で、正しい道筋をしめし、困難でも前に突き進むリーダーシップと実行力は、政治だけでなく経営でも必須。
    利権を守るためだけの保守勢力を打破し、新しい世界に導くことのできるパワーをもった人があらわれることを切に望む。

  • テレビを見なくなって経済・財政・政策の専門書をガンガン読むようになってからは、竹中さんが言ってることは経済学的にはかなりまっとうなんだって思えるようになった。

    小泉・竹中改革の害悪とかいっていつもテレビで垂れ流していれば洗脳されちゃう。テレビの害悪ってほんとひどいなって思う。

    池田信夫さんとかもすごく勢いのある経済学者で、これからの日本を変革できる逸材であるとすごく期待している。榊原さんとの共著である「! 絶対こうなる!日本経済」に続きいい本だった。

  • (2010/12/26読了)対談で面白くなることもあるが、やはり著者それぞれの本を読んだほうが首尾一貫していて良いなあと感じた。 それぞれ専門分野をお持ちの先生方なので、この本で興味を持ったらそれぞれの著書を読むべし、ってことかな。『いまの民主党政権のやり方は尊王攘夷運動』(P205)そのうち立ち行かなくなって開国せざるを得なくなるとして、それって何年後なんだろう。あのくらいどっかーんと社会が変わるのねーすごい節目に立ち会えそう?!

  • 最短で日本の余命はあと3年か。
    確かに個人資産の総額に国債発行額が近付いていることから、そんな感じはしてた。

    粛々と準備をしておかないと。

    そうならないことがもちろん良いのだけれど、
    そうなってしまったときにでも大丈夫なように。

    ---気になった言葉---
    子ども手当(年間5.6兆円)を諦めれば、現在、実効税率40%の法人税を、香港並みの17%にすることが数字上可能です。(P77)
    「圧力団体は一つで頑張ると資源配分によくないことが起こるが、利権グループ同士を競わせると、よい均衡に到達できる」(P196)
    社会や国家は、「幸せ」という概念について立ち入らないほうがいいと思うのです。(中略)国民の幸せまで追求すると、先ほどのコレクティビズム(集産主義)になってしまいます。(P215)

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長。経済学博士。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、ハーバード大学客員准教授等を経て、現職。2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣、2002年に金融担当大臣、2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。2005年総務大臣。この間、2004年には参議院議員。2006年小泉内閣の解散とともに辞職。著書に『研究開発と設備投資の経済学』(1984年、サントリー学芸賞受賞)、『対外不均衡のマクロ分析』(1987年:共著、エコノミスト賞受賞)、『日米摩擦の経済学』(1991年)、『民富論』(1995年)、『経済ってそういうことだったのか会議』(2000年:共著)、『構造改革の真実――竹中平蔵大臣日誌』(2006年)、『闘う経済学――未来をつくる[公共政策論]入門』(2008年)、『改革の哲学と戦略――構造改革のマネジメント』(2008年:共著)など。

「2013年 『パターン・ランゲージ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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