悪ノ娘 緑のヴィーゲンリート

著者 :
  • PHP研究所
3.75
  • (38)
  • (38)
  • (42)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 671
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569794570

作品紹介・あらすじ

国民のほとんどが緑の髪を持つ、"緑の国"エルフェゴート。白い髪の少女・クラリスは孤独を胸に抱えていた。「誰でもいい、私の『友達』になってほしい-」ある日、クラリスは森で美しい緑の髪を持つ少女・ミカエラと出会う。この時から二人の少女の運命の歯車は回り始めた-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第2巻。
    読む前に原曲の『白ノ娘』を初めて聞いたが、思いっきりネタバレなので読了後に聞いたほうがよかったかも。

    前巻含め、元々一方的に婚約破棄した青のカイルが気に食わないと思っていたが、彼も一応大罪の被害者なのね。

    途中、ミカエラはユキナと仲良くなったクラリスに嫉妬するのに、自分がカイトに言い寄られてもクラリスが嫉妬すると思わないのは謎すぎた。元精霊とはいえ矛盾してないか?

    また大罪を生んだとあるので、大地神エルドが元凶なのか?きっかけなのか分からないが、巻き込まれる人間はたまったものじゃないな。

    ✍追記
    “愛とは我が侭なものだと思う。相手が欲するものを与えたいと思う反面、相手のすべてを欲しいと思わずにはいられない。相手の目がほかに移れば嫉妬もする。”
    と作中でカイルがかっこよく語っているが、私の持論によるもそれは愛でなく、恋もしくはただの欲だ。
    たとえ相手の目がほかに移ったとしても、それで相手が幸せになれるのなら祝福するのが愛であってほしい。

  • 二人の友情は愛情へと変わって。
    歯車の一部である原因が分かっていれば、連れ出す前に色々と仕掛けれたのだろうな。
    大切な人を失ってから後悔しても、時間は戻らないのだから今を必死に生きるしかないだろう。

  • すごく綺麗なお話でした。
    復讐もせず許す事を決意したクラリスが、1番強い人だと思います。
    全員辛い状況ではありますが、悪魔に取り憑かれてしまい、民衆からは恨まれ双子の弟も失ってしまった王女が1番の被害者に感じました。
    カイル王が口にした「悪い子じゃない」というのが、そのままの事実だったんだろうなー…って、痛感しましたね。

    それにしたって、既に悪魔に憑かれかけていたであろうカイル王が、精霊のミカエラを好きになった事は何かの因果なのか皮肉なのか…。

  • 人間になるということはそういうこと。
    精霊の時には感じなかったことも、感じるようになる。
    身も心も人間になってしまえば、戻れなくなるのは自明の理。

  • 最後のほう、ああああ.....ってなった

  • 話がだんだん深くなっていきましたね〜

  • 悪ノ娘第二弾。今度のメインは緑の国のミカエラとクラリス。精霊だったミカエラはいつも一人きりのクラリスと出会う。二人はまるで違うものの大の仲良しになる。しかしカイルがミカエラを好きになり、リリアンヌとの婚約を破棄したことにより緑の国は戦渦に巻き込まれる。ミカエラは殺され、クラリスは修道院へ移る。そんなある日、海辺に倒れていた少女を保護する。彼女はリンという名を与えられ、修道院で働くようになるが文句ばかり。ある夜クラリスは懺悔室で誰かが懺悔している事に気づく。その正体は悪ノ娘ことリリアンヌだったリン。仇を取ろうとナイフを用意するも、リンもまた孤独だと知り殺せない。
    百合好き的には色々美味しい話でした。

  • やっぱり、ミカエラの最期は悲しかった(>_<)幸せになってほしかったのに。ミカエラを失っても、リンの正体を知っても、強いクラリスには感動しました(;つД`)

  • 手違いで、黄より先に緑を読んでしまった。
    そのためか、あまりおもしろくない。
    エルドに仕える妖精ミカエラとグーミリアが都合で人間になり、その中で人間を知っていく話。
    魔術師エルルカとともに修行するグーミリアはルシフェニアに行くため、あまり出てこない。
    ミカエラが差別を受ける少数民族のクラリスと過ごすところがメイン。二人は大都市アケイドに出て、差別が少なくなりクラリスは明るくなる。ミカエラは歌を褒められ人前で歌うようになるが、ルシフェニアの悪の娘の婚約者、カイルが惚れてしまい、それが元でルシフェニアとエルフェゴートで争いが起こり、ミカエラは死んでしまう。「大罪の器」の影響もあったようだが、はっきりしない。
    クラリスはミカエラの生まれ変わりの植物を育て、修道院で落ち延びた悪の娘も許す。

  • 前巻よりもかなり読みやすくなっていました。女の子かわいい。
    曲だけだと想像もしなかった情報が書かれていて、そこもすごく良かったです。

全42件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×