- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569795812
感想・レビュー・書評
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ラヴクラフトのクトゥルフ神話、南極で起こる狂気の一冊です。
調査隊が発見した南極の古代遺跡には、旧支配者の影がありました。
深淵へ足を踏み入れる主人公たちですが、彼らの好奇心と狂気に終わりはありません。
新訳で読みやすいにも関わらず、狂気によるものなのか読み進めるのが大変でした。
読了後にはラヴクラフト特有の疲労感が残ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラヴクラフト初見。
いわゆるスリラーなのだろうか。恐怖小説の原型のような作品だった。この作品が明治時代から昭和にかけて書かれたと言う事は、かなり驚きだ。
もちろん、現在のホラー小説やスリラーに比べて及ばない点を挙げるのは簡単だ。しかし、そういった現代の、今の時代に即したホラーやスリラーと言ったものは、ラヴクラフトの小説を読んだ人々が描いているのではないか。
そういった意味で、恐怖小説の原点に触れたい人はぜひ読むべきだと思う。
物語としては、南極に探検に行った人々が、恐るべき事実を発見する。といったものだ。
どういった恐怖があるのかは、読んでもらうとわかる。
この小説は、映画エイリアンの原型にもなっているのではないかと感じた。もちろん、全てが同じでは無いけれど、世界観の一端に、影響与えている気がする。
さらっと読んでしまうと物足りなさを感じるかもしれない。しかし、この作家がいて、今の多くの作家たちがいる、そういったルーツ的なものを味わう事はできるだろう。 -
クトゥルフ神話TRPGの参考に、と思い手に取りました。
日常と隣り合う異常。
非日常に塗り替えられる感覚を味わうことができるでしょう。 -
新訳になったからってさほど読みやすいわけでもなく…
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たしかに新訳というわけでいくらか平易な文になっている。相変わらす疲れる本だが。本作はほかのラブクラフトにくらべ救われない感が少なく感じると言うのもほかは生き残り全員おかしくなり誰も助からないが、ほんさくは助かるかもしれないからだ。そういう意味では物足りないかもしれない
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タイトルにもなってる「新訳」とは、「ラブクラフト特有の表現」や「文章の味」を残しながら、現代の日本語として読みやすく、新たに翻訳を試みるものとの事。
英語も出来ないくせに偉そうですが、読みにくかった。
長編のせいか、他の短編と比べると恐怖感もないし。
確かに映像にしたら面白いかもしれないが、映画化も中止になったようで、残念でした。