「うま味」を発見した男

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569795997

作品紹介・あらすじ

旧薩摩藩士の家に生まれた池田菊苗は、化学の道を志し、ロンドンへと留学する。そこで若き日の夏目漱石と出会い、刺激し合うことによって、二人はお互いの進むべき道を強く踏み出していく。日本人の栄養状態を改善し、食事を豊かにしたいという願いに挑み続けた菊苗は、ついに甘・辛・酸・苦とは別の、「うま味」という味覚が存在することを発見。妻とともに幾多の苦難を乗り越えて、その結晶化に成功するのだが…。「味の素」が生まれるきっかけをつくった化学者の波瀾万丈の生涯を描く、感動の評伝小説。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の味覚には甘味、辛味、酸味、苦味の4種の他に、もう1種類「うま味」というものがあります。日本人なら誰もが知っている調味料である「味の素」。この「味の素」誕生の背景には、一人の科学者、池田菊苗と夏目漱石との友情がありました。
    日本人の栄養状態を改善し、食事を豊かにしたいという願いに挑み続けた菊苗は、ついに「うま味」という味覚が存在することを発見。味に興味のある人でしたら、文系のひとでも、わかりやすく理系的な話を理解でき、なるほどと思わされるような部分が多い作品です。

  • あまり期待しないで読み始めたのですが
    なかなか良かったです♪

    大政奉還後の明治の始めに
    学問を志す人たちの精神的な強さ、
    人間を高める努力には
    頭が下がります。

    「味の素」は好きでなくて使ってない私ですが
    開発にあたっての
    池田菊苗の考えは全然間違っていないし
    西洋に追いつけ追い越せと頑張った時代の
    さまざまな分野(夏目漱石とか、寺田寅彦とか)の
    日本人像が描かれていて
    とても面白く読めました。

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