- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569798080
感想・レビュー・書評
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日本の古代史の理解を深めたくて読んでみようと手にとりました。
なかなか登場人物の位置関係も複雑だし、そもそも歴史書は時の権力者による捏造や創作もあり、わかりずらい構造にあると思う。
上宮王家は架空とか、聖徳太子は蘇我入鹿の功績をすり替えるための皇族とか、色々な仮説を提示しており、少し言いっぱなしの箇所も多く、もっと深堀が欲しいとこ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の古代史にはよくわからない曖昧モコとした部分が多いことは知っていたが、最近の研究はどのくらい進んでいるのかと思い本書を読んでみた。
しかし、相変わらず全くわかっていない様子が伺えてちょっとがっかりする思いを持った。
本書で扱っている「古事記」と「日本書紀」の内容の研究は「文献史学」というジャンルなのだろうが、昔からあまり進歩していないように思える。ほとんどが推測と憶測のようにも思え、新しい知見や考察があるようには思えなかった。
「古代史研究」や「古人類学」では、科学的調査方法の進化やDNA解析などにより、新たな世界を切り開いているように思えるが、「文献史学」はそうはいかないのだろう。あい変わらず旧態依然のまま、との感想を持った。本書は残念な本であると思う。 -
大化の改新(本書では乙巳の変、645)から壬申の乱(672)かけての古代史は分り難い。本書を読んでも明解にならない。
例へば、大化の改新には弟の天武天皇は何故登場しないのか。天武天皇は壬申の乱では甥の大友皇子と戦ひ、姪の大友皇子の姉を妻(後の持統天皇)としてゐる。複雑怪奇である。
文章は筆者の主観的表現(「思えてならない」とか「思えて仕方ない」)が目立ち、読みづらい。
筆者は多作の様だが、本書だけとしたい。 -
b apr 14,12
read apr 26,12