ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569807331

作品紹介・あらすじ

今、日本が世界を圧倒する業界の現場を大公開!日本中が不況に泣いていた時期から右肩上がりを続けるソーシャルゲーム市場。テレビを見ていてもソーシャルゲームのCMが日に日に増えていくようだ。ユーザーでない人にとっては、一体なぜここまで儲かっているのか不思議でならないだろう。本書では、その秘密について、ゲームをしない人にもわかりやすく解説、他産業へのヒントとなるノウハウを可能なかぎり抽出した。

感想・レビュー・書評

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  • なんか読みづらい

  • 人を熱狂させる力があるのか。
    AKBのCDを何百枚も購入する人の心理と同じ。
    携帯電話の料金も定額制から従量課金にしたのは、上位数パーセントが総データの40%を利用sていりうから。ソーシャルゲーム製作者は職人芸だが、日本人以外に受けるのか。

  • ゲームとソーシャルゲームの違いがよくわかる。移動が多い現代ではスキマ時間の活かし方の提案がすげー大事なのだなと。

  • なぜ儲かるのか?

    →ソーシャルトライアングル、つまり人を集める力、人を熱狂させる力、熱狂をお金にかえる力がある
    その成立条件はインフラ、マーケティング、ソーシャルのイノベーション
    コミュニティ機能をいかに売り手が整え、しかも売り手自身の存在感を消し去り、買い手同士が自律的にコミュニティをつくりあげる環境を設計することができるかどうか

  • ソーシャルゲームというが、普通のゲームともソーシャルメディアとも違う別次元の調整が成功を生むという話。また、その爆発的な収益を産んだ日本の特異な市場の話等も。2年前の話であるので少々古い部分も(パズドラ含む単体アプリの本格的な流行はおそらく本著よりも後)

    運営をさながら搾取だけを目的とした営利団体のように揶揄する人もいますが、本著を読めば「こういう論理の下に運営している」というふうに理解を深めることもできるのではないでしょうかw

  • ソーシャルゲームが人の欲望を奮起させる結果儲ける仕組みになっているという、ゲーム会社の人間にしては冷静な解説であったが、個人的には余り納得したくない。倫理的にどうなんだろうか?

  • IT企業が多く台頭し、日本の輸出産業が不振の中、なぜソーシャルゲーム業界がこれほどまで利益を生んでいるのか知りたくなり手に取る。

    体系的になって理解できていないため再レビュー。

  • 理屈を作ってかっこいい言葉で飾れば、汚い実態が覆い隠されるわけではない。

    ソーシャルゲーム(SG)が収益を上げる仕組みを、データや(経済学?社会学?的な)理論を基に説明している。

    これ系統の本を読んだことがないので、もしかしたらオーソドックスな内容なのかもしれないが、分析の仕方も視点も的確で、SGの公式的な仕組みを十分わかりやすく解き明かしていると思う(ただ、予備知識を前提とした書き方となっている所が何箇所があり、そこは理解しづらかったが)。

    でも、ブラゲ(PC用だが、SGといってよい内容)で数10万円使ってしまっている馬鹿な私から言わせてもらえば、あまりにも会社側の自己正当化というか、自らの疾しさを糊塗し過ぎている内容だとしか思えない。

    顧客とのwin-winだとか、顧客が課金に満足しているとか書いているが、満足度の調査結果を示しておらず、それは全て客が金を払ったから、満足して金を払ったのだろう、満足していなければ金を払っていないのだろう、という推測に基づく断定にすぎない。

    パラメータを調整して、顧客が最も金を払う状態になっていることをもって、顧客が課金内容に満足している、って会社の自己正当化もいい加減にしろと言いたい。ふざけるなって。

    数10万円使ったのもほとんどガチャだし、その大部分の出費に満足などしていない。満足しているのはそのうちの数千円くらいのレアカードが出た瞬間だけ。しかもその満足も完全に博打で当たる時と同じ高揚感、中毒症状だ。こんなのはゲームに求めるものじゃない。少なくとも子供がやっていいゲームではない。競馬やパチンコのように法律によって年齢制限設けるべき娯楽だよ。

    こういう実態について全く触れることなく、会社側が儲かっているからSG業界はすごい、新たな価値や日本における成長産業を生みだしたって、一体どれだけ人間性のない教育を受けて育つとこんな冷酷な人間になるのだろう。

    この著者にかかれば、恐らくオレオレ詐欺やその他の人間の非合理性を利用した詐欺も、何らかの美しくてカッコいい理屈とともに、マネタイズの仕組みとして正当化されてしまいそうだ。

    こんな本が出るくらい業界に反省がないのであれば、やはりパチンコ同様に規制のための法律を作らないと、中毒者が増えて社会に害悪しかもたらさないな。

    もうこういう著者のように自身はゲームをやらない、むしろゲームをやっている人間を内心馬鹿にしているような人間はゲームと名のつく業界から消えてくれないかな。

    またSG会社の中で、私の好きな数学を使用して、犯罪の仕組みを構築することに関わっている人たちには、もう一度数学のあるべき姿が何たるかを思い出して、数学の美しさを汚さないような仕事をしてほしいと本当に思う。自らが行ったことが現実にどのようなことをもたらしているか、これを内省してほしいと本当に思う(上から目線で大変申し訳ないが)。

  • これだけソーシャルゲームが流行していながら、リアルタイムマーケティング、チューニングに関する情報、書籍が驚くほど少ないのは体系化できないパターンの数々なのか、それとも、それこそが「各社」にとっての“門外不出のレシピ”だからなのか。
    データマイニング、統計学をかじる時期がいよいよ迫ってきた気がする今日のこの頃。

  • 中の人が書いていて、まぁその熱さみたいのが分かる。現場でしか感じることが出来ないようなことも。

    とはいえ、全体的に表現が回りくどいし、あまり上手とは思えない例えが多い。もう少し実際のデータがあるとなお良い。
    結局どんなセグメントで儲けているのかがちょっと分かりづらい。

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著者プロフィール

ブシロード執行役員、早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、シンガポール南洋工科大学非常勤講師1980年栃木県生まれ。東京大学大学院修了(社会学専攻)。カナダのMcGill大学MBA修了。リクルートスタッフィング、DeNA、デロイトトーマツコンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオでバンクーバー、マレーシアにて新規事業会社を立ち上げる。2016年からブシロードインターナショナル社長としてシンガポールに駐在し、日本コンテンツ(カードゲーム、アニメ、モバイルゲーム、イベント、プロレス)を海外展開。著書に『ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか』(PHPビジネス新書)、『ヒットの法則が変わった いいモノを作っても、なぜ売れない? 』(PHPビジネス新書)、『ボランティア社会の誕生』(三重大学出版会、日本修士論文賞受賞作)がある。

「2019年 『オタク経済圏創世記 GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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